2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問13

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

火力発電所の燃焼ガスによる大気汚染を軽減するために用いられる装置として、最も不適当なものはどれか。
  • 脱硫装置
  • 脱硝装置
  • 節炭器
  • 電気集じん器

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この過去問の解説 (3件)

01

不適当なのは3番の節炭器です。
節炭器は排熱回収が目的で、省エネに寄与します。

1番の脱硫装置は硫黄酸化物を除去する為、正しいです。

2番の脱硝装置は窒素酸化物を除去する為、正しいです。

4番の電気集じん器は粉じんを除去する為、正しいです。

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02

大気汚染を軽減するため、排煙に含まれる有害な成分を取り除く様々な装置が用いられています。

・硫黄分を取り除くための「脱硫装置」
・窒素酸化物を取り除くための「脱硝装置」
・微粒子のチリを取り除くための「電気集じん器」
  といった装置があります。

それに対して「節炭器」とは、発電所の排熱でボイラーに送る水を予熱するもので、燃料の節約を目的としています。
直接、大気汚染軽減にはつながらないため、この問題の最も不適当なものは3 となります。

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03

火力発電所の燃焼ガスによる大気汚染軽減装置

火力発電所では燃料に、石炭、石油(重油でナフサもあります)、LPG、LNGなど、様々な燃料が使われ、燃料によって、排ガスに含まれる成分も異なります。

選択肢1. 脱硫装置

〇 適切です。

燃料に含まれる硫黄分は、燃焼によって、排ガス中に硫黄酸化物(SOX)が含まれ、大気汚染を起こします。

脱硫装置は、重油などの燃料に含まれる硫黄(S)分を、燃焼前に取り除き、燃焼によってSOXが出ないようにします。

しかし、硫黄分が全て取り除けないため、燃焼ガスにSOXが含まれます。それを取り除くのが、排煙脱硫装置です。

選択肢2. 脱硝装置

〇 適切です。

燃料に含まれる窒素は、燃焼によって窒素酸化物(NOX)となり、紫外線によって光化学オキシダントやPM2.5粒子となり、人体に影響を及ぼします。

脱硝装置は、窒素酸化物(NOX)が含まれる排ガスにアンモニアと反応させて、分解して大気汚染の軽減を行います。

選択肢3. 節炭器

× 誤りです。

節炭器は、排ガスの高い温度を利用して、給水の水を加熱し、燃焼効率を測るものです。大気汚染とは無関係です。

選択肢4. 電気集じん器

〇 適切です。

燃焼ガス中に含まれる煤煙のすすや粉塵も大気を汚染し、公害となります。

電気集じん器は、燃焼後に発生する煤煙中のすすや粉塵を集めて除去する装置です。

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