2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問14
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
油入変圧器の内部異常を検出するための継電器として、最も不適当なものはどれか。
- 比率差動継電器
- 不足電圧継電器
- 衝撃圧力継電器
- 過電流継電器
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この過去問の解説 (3件)
01
内部の故障を目視で確認できませんから、継電器(リレー)を用いて異常を検出します。
・比率差動継電器とは、変圧器の一次側と二次側の電流の差の変化を検出させるものです。
・衝撃圧力継電器とは、内部の絶縁油の油圧変化を検出させるものです。
・過電流継電器とは、過電流を検出するもので、変圧器の短絡や地絡電流を検出させます。
これらはいずれも変圧器の内部異常を検出するために用いられます。
しかし不足電圧継電器は「電源の電圧が低下した」といった異常を検出するものであり、変圧器以前の問題を検出させるためのものです。
よって、答えは 2 となります。
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02
不足電圧継電器は、外部からの供給電圧が低くなった時に働く継電器の為、変圧器の内部異常には該当しません。
1番の比例差動継電器は、巻線の短絡保護で使用される為、正しいです。
3番の衝撃圧力継電器は、油圧上昇の異常検知で使用される為、正しいです。
4番の過電流継電器は、巻線の短絡保護や過負荷検知に使用される為、正しいです。
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03
変圧器の異常を検出する方法には、電気的保護継電器、機械敵意保護継電器、熱的保護継電器の3種類があります。
〇 適切です。
比率差動継電器は、一次側電流と二次側電流が変圧器が継電器の入力端子に流れ込む電流の和で動作を決める継電器で、平常時は電流差がゼロで作動回路は作動せず、内部故障時に電流差によって差動回路の平衡が崩れて作動します。変圧器の内部短絡故障を電流差で検出する継電器です。
× 不適切です。
電圧が設定値以下のとき、動作を行う継電器です。受変電、非常用照明、電動機接続の電気系統などで、不足電圧を監視し、異常時に動作します。油入り変圧器には不要です。
〇 適切です。
衝撃圧力継電器は、徐々に進行する内部故障事故を検出する継電器です。
油圧が規定値以上になったときに、作動します。
〇 適切です。
初めに設定された電流値に応じて作動し、過電流や短絡電流で遮断器を開放します。動作時間の調整が可能です。
<参考>
変圧器の熱的保護継電器には、ダイヤル温度継電器と温度継電器があります。
ダイヤル温度継電器は、タンク上部にダイヤル温度計の管おんぶを組み入れ、指示計で温度を確認し、組み入れた接点で警報回路により、変圧器の温度管理と制御用として使用します。
温度継電器は、変圧器二次側に変流器を設け、サーマルリレーを組み込んで、過負荷による過電流を、温度管理によって異常管理を行います。
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