2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問18

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

地中送電線路における電力ケーブルの電力損失として、最も不適当なものはどれか。
  • 抵抗損
  • 誘電損
  • シース損
  • 漏れ損

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この過去問の解説 (3件)

01

送電線路の途中で無駄に失われる電力損失には様々な種類があります。

・抵抗損は、電路の抵抗により、電力が熱に変わって失われる損失です。

・誘導損は、ケーブルの絶縁体に交流電圧がかかった時に位相がずれるために生じる損失です。

・シース損は、ケーブルの金属シースに生じる電流による損失です。

これらは交流電流が流れるケーブルが、地中にあろうが、架空にあろうが生じます。

しかし「漏れ損」とは、ケーブルを架空設置する際の「碍子を通して漏れる電流による損失」なので、碍子を必要としない地中送電線路には発生しません。

ということで、最も不適当なものは「漏れ損」となります。

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02

地中送電における電力損失は、抵抗損・誘電損・シース損です。

よって不適当は漏れ損です。

漏れ損は、碍子の絶縁抵抗低下により増加する、漏れ電流による損失です。

選択肢1. 抵抗損

抵抗損は、ケーブルの抵抗に電流が流れる事によって発生する損失です。

選択肢2. 誘電損

誘電損は、ケーブル内の誘電体に交流電圧が印加されると、電圧の2乗に比例した熱損失が発生するものです。

選択肢3. シース損

シース損は、ケーブルシースに流れる誘導電流による損失です。

選択肢4. 漏れ損

正解です。

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03

ケーブルの電力損失には、抵抗損、誘電損、シース損があります。

選択肢1. 抵抗損

〇 正しいです。

ケーブル電線の抵抗によるジュール熱が発生して熱損失が起こるときの電力損です。

選択肢2. 誘電損

〇 正しいです。

誘電体への充電や放電で交流電流が流れるときの誘電体抵抗損が、誘電損です。

選択肢3. シース損

〇 正しいです。

導体を流れる電流による磁界で、誘導電流が金属シースの鉛被やアルミ被に流れることで発生する損失です。

選択肢4. 漏れ損

× 誤りです。

電流漏れなどがあると損失につながりますが、原因はケーブルの導体や絶縁体の劣化によるもので、検査を定期に行っていれば、発生しないものです。

通常の状態での電力ケーブルの電力損失ではありません。

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