2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問24

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧受電設備に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • ストレスコーンは、高圧ケーブル端末部の電界の集中緩和のために用いられる。
  • 変圧器のブッシングは、振動伝達を抑えるために用いられる。
  • 変流器は、計器や保護継電器を動作させるために用いられる。
  • 一般送配電事業者が設置する電力量計は、電力需給用計器用変成器に接続して用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

高圧受電設備では、高電圧ゆえの事故の防止や、異常検知・測定のために、様々な機器が用いられています。


ストレスコーンは高圧ケーブルの末端に用いられるカバー形状のものです。
これは末端に電界が集中することで絶縁破壊が生じてしまわないよう、電界をなだらかに変化させるためのもので、 1 の記述通りです。

高電圧・大電流は、直接測定するのが難しいので、測定できるように電圧・電流を変換させるのが計器用変成器です。
そのうち電流を変化させるのが変流器、電圧を変化させるのが変圧器です。
ですから、 3 、 4 にあるように測定計器や保護継電器を動作させるために使用されます。

変圧器のブッシングは、外部からの配線を支持し、絶縁するために用いられています。

よって、不適切な記述である選択肢は、 2 となります。

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02

不適当は2番です。
変圧器のブッシングは、振動伝達の抑制ではなく、ケーブル等の支持点を、取付け箇所から絶縁する為に使用します。

ストレスコーンは、ケーブル端末部の電界強度を低くする為に使用します。よって1番は適当です。

変流器は、計測や継電器の動作の為に使用します。よって3番は適当です。

電力量計は、電力需給用計器用変成器から、電圧と電流信号をもらい、電力量を計測します。よって4番は適当です。

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03

高圧受電設備に関しての問題です。

選択肢1. ストレスコーンは、高圧ケーブル端末部の電界の集中緩和のために用いられる。

〇 正しいです。

ケーブル終端部分では、導体からの電気力線が、最端部に集中して電位傾度(電界強度)が大きくなります。

これを防止するために、ストレスコーンをケーブル終端部銅遮蔽テープと絶縁体間に入れます。

これによって、電位傾度が和らぎ、絶縁劣化を遅くできます。

選択肢2. 変圧器のブッシングは、振動伝達を抑えるために用いられる。

× 誤りです。

変圧器のブッシングの役割は、外部の電線と変圧器を絶縁する役割をはたし、安全に電気を送ります。

選択肢3. 変流器は、計器や保護継電器を動作させるために用いられる。

〇 正しいです。

変流器は高圧電路の電流を小電流に変成し、過電流・短絡電流を過電流継電器を通して遮断器を動作させます。他には、電流計・電力計の計器類を動作させます。

選択肢4. 一般送配電事業者が設置する電力量計は、電力需給用計器用変成器に接続して用いられる。

〇 正しいです。

自家用高圧設備で、使用電力量を計量する電力量計は、電力需給用変成器(VCT)に接続して動作します。

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