2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問27

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す回路において、電気機器に完全地絡が生じたとき、その金属製外箱に生じる対地電圧〔 V 〕として、適当なものはどれか。
ただし、電線の抵抗など、表示なき抵抗は無視するものとする。
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  • 25 V
  • 50 V
  • 75 V
  • 100 V

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この過去問の解説 (3件)

01

B種接地工事は、変圧器の高圧側と低圧側の混触事故が発生した時に、低圧側に高電圧がかかることを避けるためのものです。

一方、D種接地工事は、低圧の地絡などによる感電事故を避けるためのものです。

この問題では、B種接地工事とD種接地工事の相互関係を題材にしています。


地絡が生じた状態の等価回路は、以下の閉回路になります。

接地電位~[15Ω(B種接地)]~[100V電源(変圧器2次側)]~[地絡箇所0Ω]~[D種接地工事45Ω]~接地電位

つまり合計60Ωの抵抗に、100Vが印加されていることになり、この回路の電流値は100(V)÷60(Ω)≒1.67(A)となります。

問題は接地電位に対する金属製外箱の部分の電位を求めるもので、これはD種接地工事の45Ωの両端の電位ということになります。
ですから、その電圧は 1.67(A) × 45(Ω) ≒ 75(V) となります。

よって、正解は 3 となります。

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02

設問ではD種接地の抵抗値が45Ωとなっています。
B種接地抵抗15Ωとの並列回路と見る事が出来る為、計算式は 100V x 45Ω/(15Ω+45Ω) となります。
100 x 45/60 = 75V となる為、3番が正しいです。

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03

電気使用機械や器具で地絡事故が発生した場合、機器のケースに発生する対地電圧 E は、次の式で求められます。なお、このとき、機器ケースの抵抗はゼロと下完全地絡を想定します。

E = V × R2 / ( R1 + R2 )

E:機器ケースの対地電圧、V:線間電圧、R1:B種接地抵抗、R2:D種接地抵抗

E = 100 [V] × 45 [Ω] / ( 15 [Ω] +45 [Ω] ) = 75 [V]

選択肢1. 25 V

× 誤りです。

選択肢2. 50 V

× 誤りです。

選択肢3. 75 V

〇 正解です。

選択肢4. 100 V

× 誤りです。

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