2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
2 問32
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 2 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
道路トンネル照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 入口部照明の区間の長さは、設計速度が速いほど短くする。
- 入口部照明の路面輝度は、野外輝度の変化に応じて調光することができる。
- 基本照明の平均路面輝度は、設計速度が速いほど高くする。
- 交通量の少ない夜間の基本照明の平均路面輝度は、昼間より低くすることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
昼間、トンネルに入るまで明るい中を走行してきた運転手にとって、トンネル内は急に暗くなったように感じられます。
そして「暗さに目が慣れるまで」(暗順応する)に時間が掛かります。
そのため、トンネルの入口部照明は、中央部よりも明るくしておかねばなりません。
車の走行速度が速いなら、暗順応するまでの同じ時間で長い距離を走行しますから、入口部照明の区間は長くする必要があります。
ですから、速度が速いほど“短くする”とある 1 は不適当です。
そしてトンネル外の明るさに応じて調光することができる・設計速度が速ければ平均路面輝度を高くする・夜間の基本照明を低めにできる、といった 2、3、4 はその通り、人が感じる明暗差をやわらげ、安全に走行するために役立ちます。
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02
入口部照明の区間長さは、設計速度が速い程、「短く」ではなく、「長く」なります。
入口部照明の路面輝度は、野外輝度の変化に応じて調光する事が出来る為、2番は適当です。
基本照明の路面輝度は、設計速度が速い程高くなる為、3番は適当です。
夜間は、昼間より路面輝度を低く出来る為、4番は適当です。
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03
道路トンネル照明からの出題です。
トンネル照明は、基本照明、入口部照明、出口部照明は基本の構成です。
今回の出題も、これらの中からの出題です。
× 誤りです。
入口照明ぼ所要レベルと区間についていくつか例を出してみます。
――――――――――――――――――――――――――――――
設計速度 入口部照明区間(境界部、移行部、緩和部区間の合計)
(km/h) (m)
――――――――――――――――――――――――――――――
100 340
80 290
60 220
――――――――――――――――――――――――――――――
以上のように、区間の長さは、速度が速くなるほど、長くなります。
〇 正しいです。
トンネルの入口部で必要な照明レベルは、トンネルに接近中の車の運転手の目に応じる輝度によって決まります。この順応輝度は、トンネル入口部の野外輝度の平均値が使われます。
すなわち、野外の輝度が、3000 cd/m2 であれば、入口の照明区間に必要な輝度レベルが決まります。
〇 正しいです。
基本照明の平均路面輝度をいくつか紹介します。
――――――――――――――――――――――
設計速度(km/h) 平均路面輝度(cd/m2)
―――――――――――――――――――――
100 9.0
80 4.5
60 2.3
40以下 1.5
―――――――――――――――――――――
以上から、平均路面輝度は、設計速度が速いほど高くなります。
〇 正しいです。
平均路面輝度は、交通量やトンネルの長さに応じて、低い値にできます。
夜間は交通量が少なくなるため、平均路面輝度も低くできます。
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