電車線路を局部的に停電させる目的は、事故や保守のためです。
変電所、き電区分所、駅の上下渡り線、駅構内の側線、車庫線などは、区分装置(セクション)によって、電気的に区分されます。
選択肢1. 区分装置は、変電所又はき電区分所付近、駅の上下線のわたりなどに設けられる。
〇 正しいです。
区分装置(セクション)によって電気的に区分するため、変電所・き電区分所付近・駅の上下線のわたりに設けられます。
選択肢2. FRPセクションは、駅中間など高速走行区間用に用いられる。
× 誤りです。
FRPセクションは、セクションインシュレータ(区分装置の絶縁)です。FRP強化プラスチックなどの絶縁性の良い軽量になり、直流区間の駅構内のような低速部で使われます。
したがって、駅中間の高速走行区間では使われません。
選択肢3. エアセクションは、電車線相互の離隔空間を絶縁に用いるものである。
〇 正しいです。
ちょう架線やトロリ線の引留め箇所は、平行部分での電線相互の隔離空間を、絶縁とします。これがエアセクションで、直流・交流ともに系統区分に使用されます。
選択肢4. がいし形セクションは、懸垂がいしを絶縁材としたものである。
〇 正しいです。
がいし形セクションは、セクションインシュレータです。懸垂がいしを絶縁物として、スライダをつけてパンタグラフが通りやすいようにしています。
パンタグラフが通過中には、電流が中断されず駅構内で使用されます。しかし、構造が複雑になるため、調整が難しくがいしを損傷しやすい欠点があります。
交流区間の駅構内で使用されます。
まとめ
<参考>
区分装置には、位相区分用セクションがあります。交流区間では隣接の変電所間の主電圧相が異なるため、異相を区分するセクションです。