2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
3 問38

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 3 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋の種類の記号は、丸鋼をSR、異形鉄筋をSDで示す。
  • 鉄筋端部にフックを設ける目的は、コンクリートとの付着強度を増加させるためである。
  • 水セメント比を小さくすると、コンクリートの圧縮強度は大きくなる。
  • コンクリート打設後の養生期間は、強度を増加させるため長いほうが良い。

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この過去問の解説 (3件)

01

不適当は2番です。
鉄筋端部にフックを設けるのは、コンクリートとの定着長さを確保する為です。

丸鋼の記号はSR、異形鉄筋の記号はSDの為、1番は適当です。

水セメント比を小さくすると、圧縮強度は大きくなる為、3番は適当です。

養生期間が長くなれば、強度も高くなる為、4番は適当です。

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02

鉄筋コンクリートが強度を保つためには、鉄筋とコンクリートがしっかりと結び合わされている必要があります。

コンクリートの被りが少なければ、鉄筋が剥がれてしまうこともあり得ます。

鉄筋とコンクリートの付着強度自体を変化させることはできませんが、埋め込まれる鉄筋を長くすれば、より強力に結び合わせることができます。 

そのため、付着する長さを延ばす目的で、フックが設けられます。

1、3、4 は問題が述べている通りですので、この問題で不適当なものは 2 となります。

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03

鉄筋コンクリート構造に関する問題です。

選択肢1. 鉄筋の種類の記号は、丸鋼をSR、異形鉄筋をSDで示す。

〇 正解です。

丸鋼は SR異形鉄筋は SD で表します。

丸鋼は、リブ(突起部分)のない鉄筋です。対して、異形鉄筋は、表面にリブが付いた鉄筋で、コンクリートの付着性が良いというメリットがあります。

異形鉄筋だけで、鉄筋コンクリートを造ることも多いそうです。

選択肢2. 鉄筋端部にフックを設ける目的は、コンクリートとの付着強度を増加させるためである。

× 誤りです。

鉄筋にフックをつける(かぎ状に折り曲げる)理由は、コンクリートから鉄筋の末端が抜けださず、定着させるためです。

選択肢3. 水セメント比を小さくすると、コンクリートの圧縮強度は大きくなる。

〇 正解です。

水セメント比は、フレッシュコンクリートに含まれるセメントと水を混ぜたものの中に、セメント質量に対する水質量の百分率です。

水セメント比の数値が小さいほど、コンクリートの強度が高くなります。

なお、コンクリートの強度は、圧縮力です。

選択肢4. コンクリート打設後の養生期間は、強度を増加させるため長いほうが良い。

〇 正解です。

コンクリートを打設してから、急激に乾燥察せると、ひび割れの原因となります。そのために、コンクリートが所定の強度を有するまで、湿潤状態のまま、養生を十分に行う必要があります。

コンクリート打設後の注意点は、コンクリートの硬化初めに水を十分与え、適温を保ち、日光や雨や風から露出面を保護します。また、振動を与えないように管理します。

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