2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
5 問43

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 5 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

電気鉄道における架空き電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 直流区間の塩害箇所に使用する懸垂がいしは、耐電食用を採用した。
  • 普通鉄道のき電線相互の接続は、耐久性が優れている圧着接続とした。
  • 新幹線鉄道のき電線の支持方法は、垂ちょう方式と V吊り方式を採用した。
  • き電分岐箇所は、M ~ T コネクタにより、ちょう架線とトロリ線とを接続した。

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この過去問の解説 (3件)

01

架空き電線路は、自重や風雪の荷重、風や列車走行による振動、塩害による腐食といった悪条件に耐えるよう設置する必要があります。

1、3、4 は妥当な方式や施工方法が選択されていますが、2 において「圧着」と述べている部分が不適切です。
圧着接続ではなく、「圧縮」接続をしなければなりません。

圧着は電線をスリーブなどの接続器具を“点”で押さえるのに対して、圧縮は“面”で押さえるため、より強力です。

よって、不適切なのは 2 となります。

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02

不適当は2番です。
き電線接続は、圧着ではなく、圧縮接続です。

直流区間に懸垂がいしを使用する為、1番は適当です。
塩害箇所は、耐電食用より、耐塩用を使用する方がより良いです。

新幹線のき電線は、やぐらや腕金からがいしを介して支持されます。
2番の方が3番より、より不適当です。

ちょう架線とトロリー線の接続に、MTコネクタを使用する為、4番は適当です。

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03

電気鉄道における架空き電線路の施工に関する問題です。

選択肢1. 直流区間の塩害箇所に使用する懸垂がいしは、耐電食用を採用した。

〇 正解です。

塩分は水に溶けやすく、水溶液が電解質で腐蝕電流を多くなるため、耐電食用の懸垂がいしが対策となります。

選択肢2. 普通鉄道のき電線相互の接続は、耐久性が優れている圧着接続とした。

× 誤りです。

き電線はサイズの大きい電線のため、接続するときは電気的にも機械的にも優れた接続性能が維持できる圧縮スリーブを使った圧縮接続を行います。

圧着では接続が弱いため、圧着接続は誤りです。

選択肢3. 新幹線鉄道のき電線の支持方法は、垂ちょう方式と V吊り方式を採用した。

〇 正解です。

き電線の支持方法には、腕金から垂らして支持する方法と、ビームからV字型の支持材で指示する方式があります。

垂ちょう方式と V吊り方式は、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令の解釈基準」またネット上でも書いてあるのは皆無です。

しかし、選択肢が正解となっています。

選択肢4. き電分岐箇所は、M ~ T コネクタにより、ちょう架線とトロリ線とを接続した。

〇 正解です。

き電ちょう架線とトロリ線は、トランプをちょう架線に、イヤーをトロリー線に接続し、2つに間をリード線で接続します。この接続をコネクタといいます。

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