2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
5 問44
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 5 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 同一回線のスピーカは、並列に接続した。
- 一斉放送を行うため、音量調整器には3線式で配線した。
- スピーカは、ローインピーダンス方式のものを使用した。
- 非常警報設備に用いるスピーカへの配線は、耐熱電線( HP )とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
館内放送に用いるスピーカは、同時に放送するために並列接続されるのが普通です。
ですから、1 は正しく述べています。
また音量調節器を用いるには、最低でも3線が必要ですので、2 も正しいといえます。
そして、4 も、非常時の警報放送が“火災ですぐに途絶えてしまわないため”に耐火電線を使う必要があり、正しく述べています。
それに対して、3の記述は不適当です。
スピーカーの並列接続数が増えるとアンプ側から見たインピーダンスは下がります。
その際に、ローインピーダンス方式だと、アンプの負担が大きくなりすぎます。
また同一の出力であれば、ハイインピーダンス方式の方が「電流が少なくて済む=電圧降下が起きにくい=損失が少ない」ため、ビル内での長距離の伝送に向いています。
よって、全館放送に用いる拡声設備にローインピーダンスのスピーカを用いると述べている、3 が不適切です。
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02
ビル放送設備のスピーカー数は多数になる為、ローインピーダンス方式ではなく、ハイインピーダンス方式となります。
同一回線のスピーカーは並列接続となる為、1番は適当です。
音量調整器用に配線が1本必要の為、3線式配線となるので、2番は適当です。
非常警報装置の配線は、耐熱配線の為、4番は適当です。
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03
事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備の問題です。
〇 正解です。
直接接続では、ローインピーダンスのスピーカしか使えないため、全館一斉放送ができない。並列接続では、ローインピーダンスもハイインピーダンスの同地らのスピーカも使え、全館一斉放送に適しています。
〇 正解です。
普段の業務放送の使い方として、部屋に応じた音量とするためアッテネータを接続して調整します。しかし、緊急放送を一斉に流すこともあり、そのために3線式配線とします。
× 誤りです。
ローインピーダンススピーカでは、全館一斉放送ができないため、ハイインピーダンススピーカが必要です。
〇 正解です。
全館一斉放送には非常放送もあるため、スピーカの配線は、耐熱配線(HPケーブル)が必要です。
なお、一般用だけであれば、IV線やCPEV線でも使えます。
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