2級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)後期
5 問47
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年)後期 5 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
総合工程表の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 工程的に動かせない作業がある場合は、それを中心に他の作業との関連性をふまえ計画する。
- 受変電設備、幹線などの工事期間は、受電の自主検査日より逆算して計画する。
- 受電日は、電気室の建築工事の仕上げ完了日をもとに計画する。
- 主要機器の工事工程は、製作期間、現場搬入時期、据付調整期間などを考慮して計画する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、2、4 はいずれも、その通りです。
しかし受電日を、電気室の建築工事の仕上げ完了日をもとに計画するのは正しくありません。
建築工事が終わっていても受電日までに、受変電設備が搬入されていなかったり、自主検査が終わっていなかったりすれば、工程が破綻します。
つまり「電気室の建築工事が完了」していても、「電気室として使えるとは限らない」のです。
よって、3 の記述は不適当です。
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02
電気室の建築工事仕上げが完了していなくても、電気設備が完成し検査に合格すれば受電は可能です。
工程的に動かせない作業は、優先順位を高くし、計画を立てる為、1番は適当です。
受変電設備、幹線の工期は受電の自主検査日から逆算して計画する為、2番は適当です。
主要機器の工事工程は、製作期間/現場搬入・据付調整期間を考慮する為、4番は適当です。
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03
総合工程表の作成に関して、守るべき日程と、他業種との調整などを踏まえて作成します。
〇 適切です。
工程は着工日と完成引き渡し日決まり、工事工程が作成されます。
工事工程を作成に当たって、作業の中には、絶対に動かせない工程や日時などが出てきます。
例えば、建設工事のメインの建屋の官庁検査日は、官庁が決めるため、一度決まったら動かせません。そのため、その作業は検査までの工程が決まり、作業の始まりから終わりまで動かせない作業となります。
他の作業は、その作業に影響しないように、調整をして工程を作成することになり、それで全体工程が出来上がります。
〇 適切です。
検査日が決まり、作業内容と要する日程も決まれば、始まりの日程も決まります。しかし、その日程は、最低そこから始めないと、検査に間に合わないという工程です。
しかし、他の業種の作業には、その作業と工事エリアが重なるなどの作業が多く含まれます。他の業種の作業も余裕を持っているわけではないため、重複する部分は調整して、工事期間を決めます。
× 不適切です。
電気室の建築工事の仕上げ完了日とは、電気機器・電気配線などの工事と、仕上げ工事が終了した日と考えます。(本来はどのような状態が、仕上げ完了日かを記載しないと問題文になりません。)
電気室の建築工事の仕上げ完了日が決まっても、検査日程と、試運転の工程も加える必要があります。異常時の手直しなどの日程も含め、電気室の建築工事の仕上げ完了日となります。
さらに、受電のための説明書や手順書の作成があり、受電日は、そこから計画されます。
〇 適切です。
記載通りですが、他業種との輻輳作業があれば、調整が必要で、それらを含めて考慮して計画します。
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