総合工程表の作成に関して、守るべき日程と、他業種との調整などを踏まえて作成します。
選択肢1. 工程的に動かせない作業がある場合は、それを中心に他の作業との関連性をふまえ計画する。
〇 適切です。
工程は着工日と完成引き渡し日決まり、工事工程が作成されます。
工事工程を作成に当たって、作業の中には、絶対に動かせない工程や日時などが出てきます。
例えば、建設工事のメインの建屋の官庁検査日は、官庁が決めるため、一度決まったら動かせません。そのため、その作業は検査までの工程が決まり、作業の始まりから終わりまで動かせない作業となります。
他の作業は、その作業に影響しないように、調整をして工程を作成することになり、それで全体工程が出来上がります。
選択肢2. 受変電設備、幹線などの工事期間は、受電の自主検査日より逆算して計画する。
〇 適切です。
検査日が決まり、作業内容と要する日程も決まれば、始まりの日程も決まります。しかし、その日程は、最低そこから始めないと、検査に間に合わないという工程です。
しかし、他の業種の作業には、その作業と工事エリアが重なるなどの作業が多く含まれます。他の業種の作業も余裕を持っているわけではないため、重複する部分は調整して、工事期間を決めます。
選択肢3. 受電日は、電気室の建築工事の仕上げ完了日をもとに計画する。
× 不適切です。
電気室の建築工事の仕上げ完了日とは、電気機器・電気配線などの工事と、仕上げ工事が終了した日と考えます。(本来はどのような状態が、仕上げ完了日かを記載しないと問題文になりません。)
電気室の建築工事の仕上げ完了日が決まっても、検査日程と、試運転の工程も加える必要があります。異常時の手直しなどの日程も含め、電気室の建築工事の仕上げ完了日となります。
さらに、受電のための説明書や手順書の作成があり、受電日は、そこから計画されます。
選択肢4. 主要機器の工事工程は、製作期間、現場搬入時期、据付調整期間などを考慮して計画する。
〇 適切です。
記載通りですが、他業種との輻輳作業があれば、調整が必要で、それらを含めて考慮して計画します。