2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問19
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧配電線路で最も多く採用されている中性点接地方式として、適当なものはどれか。
- 消弧リアクトル接地方式
- 非接地方式
- 高抵抗接地方式
- 直接接地方式
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この過去問の解説 (3件)
01
1. 消弧リアクトル接地方式 → 不適当です。
消弧リアクトル接地方式とは送電線の対地静電容量と並列共振するようなリアクトルで接地した方式です。
高価であり調整が頻繁に必要なことからあまり採用されていません。
2. 非接地方式 → 適当です。
非接地方式とは中性点を接地しない方式です。
高圧配電線路で多く採用されています。
3. 高抵抗接地方式 → 不適当です。
高抵抗接地方式とは中性点を大きい抵抗で接地する方式です。
特別高圧の送電電路で採用されています。
4. 直接接地方式 → 不適当です。
中性点を直接導体で接地する方式です。
超高圧の送電線路で採用されています。
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02
1 .消弧リアクトル接地方式→不適切です。
中性点にリアクトルを通して接地する方式です。送電線の対地静電容量と並列共振するリアクタンスを使用して、一線地絡電流をゼロにします。
2 .非接地方式→適切です。
6.6kV以下の配電系統は全てこの方式を使用します。
3 .高抵抗接地方式→不適切です。
高抵抗接地方式は中性点に抵抗を通して接地する方式です。抵抗接地の抵抗値を大きくして地絡電流を小さくします。154kV以下の配電系統で使用します。
4 .直接接地方式→不適切です。
中性点を直接、導体で接地します。187kV以上の超高圧の電圧系統では全てこの方式を使用します。
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03
中性点接地の目的は次の通りです。
・地絡事故発生時に異常電圧の発生を防止すること
・機器の絶縁レベルを抑えること
・地絡継電器を確実に動作させること
選択肢については、以下の通りです。
1→誤りです。消弧リアクトル方式は、適用電圧が66kV、77kVです。
2→正解です。非接地方式は、適用電圧が6.6kV以下の配電系統で使用されます。
3→誤りです。高抵抗接地方式は、適用電圧が66kV、154kVです。
4→誤りです。直接接地方式は、適用電圧が187kV以上の超高圧送電系統に使用されています。
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