2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
2 問26
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 2 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物等の雷保護システムに関する用語として、「日本産業規格( JIS )」上、関係のないものはどれか。
- 水平導体
- アーマロッド
- 保護レベル
- サージ保護装置
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この過去問の解説 (3件)
01
雷保護システムとは、雷撃による建物の火災や損傷、人体への傷害を防ぐための保護システムです。
選択肢については、以下の通りです。
1→水平導体は関係あります。
水平導体は、雷保護システムの一つです。受雷部に用いるもので、屋根などに敷設されています。
2→アーマロッドは関係ないので、これが正解です。
アーマロッドは、送電線の振動による断線防止やアークによる溶断防止のために巻き付けらている補強材です。
3→保護レベルは関係あります。
保護レベルは、雷保護システムが、雷から被保護物を保護する確率を表したものです。
4→サージ防護装置は関係あります。
サージ保護装置は、雷サージ電圧が発生した際に、建物内の電気・電子機器を守る装置のことです。SPD(Surge Protective Device)のことを指しています。
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02
建築物等の雷保護システムとは、建築物自体及び生命や内容物の物的損傷を防止するために、接近した落雷を確実に捕捉し、安全に大地に放流するシステムです。
1. 水平導体 → 関係あります。
水平導体とは、雷保護システムを構成する部材のひとつで受雷部として使用されます。
2. アーマロッド → 関係ありません。
アーマロッドとは、架空送電線路においてクランプで把握された部分の電線が、微風による振動により素線切れするのを防ぐために巻き付けられる補強線です。
3. 保護レベル → 関係あります。
保護レベルとは、雷保護システムが雷の影響から被保護物を保護する確率を保護効率ごとにレベルとして分類するものです。
4. サージ保護装置 → 関係あります。
サージ保護装置とは、雷に起因する電気磁気的な影響で発生する過渡的な異常電圧から設備機器を保護するための装置です。
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03
雷保護システムとは建物や人を直撃雷から保護するシステムです。
1 .水平導体 → 関係あります。
雷保護システムの受雷部において、建物等の接触点に使用します。
2 .アーマロッド → 関係ありません。
送電線において、クランプで把握された部分の電線が、微風による振動により素線切れするのを防ぐために巻き付けられる補強線です。電線振動の応力軽減やアークによる電線の損傷、断線の防止の目的で用いられます。
3 .保護レベル → 関係あります。
保護レベルは、雷保護システムが、雷の影響から被保護物を保護する確率を表しています。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階を設定し、これらに対応する雷保護システムを構築します。
4 .サージ保護装置 → 関係あります。
建物内部の電源設備、通信機器を雷サージから防護するための装置のことで、避雷器(SPD)などを指します。
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