2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
5 問40
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 5 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。
- 感電を防止するため、配線作業の前に太陽電池モジュールの表面を遮光シートで覆った。
- 太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。
- 雷が多く発生する地域であるため、耐雷トランスをパワーコンディショナの直流側に設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。→ 適当です。
積雪地域に設置する場合、積もった雪が滑り落ちるよう太陽電池パネルに角度を付けたり、 落雪した雪に埋もれないようパネルの架台を高くしたりするなど、積雪対策を行います。
2 .感電を防止するため、配線作業の前に太陽電池モジュールの表面を遮光シートで覆った。→ 適当です。
感電・ショートのおそれがある為、設置作業中は必ず受光面を遮光シート等で遮光します。
3 .太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。 → 適当です。
太陽熱により暖められた空気が通気層により自然換気されるため、太陽電池の温度上昇を抑えることができます。
4 .雷が多く発生する地域であるため、耐雷トランスをパワーコンディショナの直流側に設置した。→ 不適当です。
耐雷トランスは交流側に接続します。
パワーコンディショナーの直流入力ラインの雷対策には、直流電源用SPD(太陽光発電システム用SPD)を設置します。
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02
太陽光発電システムとは、太陽の光エネルギーを受けて太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディショナにより交流電力に変換し、需要家に対して電気を供給するシステムです。
1. 適当です。
太陽電池アレイの傾斜角を大きくすると雪が落ちやすくなるため積雪を減らすことができます。
2. 適当です。
太陽電池モジュールに光をあてると発電して感電の危険性があるため表面を遮光シートで覆うと安全に配線作業ができます。
3. 適当です。
勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けると太陽電池モジュールの温度上昇を抑えることができます。
4. 不適当です。
耐雷トランスとは、1次巻線と2次巻線の高絶縁化による高い絶縁性能をもち、雷サージを減衰させる効果を持ったトランスで、交流回路に用いられます。
パワーコンディショナの直流側に設けることはできません。
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03
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。
1→太陽光パネルへの積雪対策として、パネルの傾斜角を大きくする方法があります。そうすることで、積雪した雪を落とすことが出来ます。
2→感電防止のための対策として、太陽電池ジュール表面に遮光用シートで覆うことや、表面側を下にすることが挙げられます。
3→通気層を設けることで、風により太陽光モジュールの温度上昇を防ぐことが可能です。
4→不適当なので、これが正解です。
耐電トランスは、直流ではなく交流に使用します。
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