2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
5 問41
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 5 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
高低圧架空配電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 長さ15mのA種鉄筋コンクリート柱は、根入れの深さを2mとした。
- 支線の玉がいしは、支線が断線したときに地表上2.5m以上となる位置に取付けた。
- 高圧架空電線の張力のかかる接続箇所には、圧縮スリーブを使用した。
- 高圧架空電線の引留め箇所には、高圧耐張がいしを使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .長さ15mのA種鉄筋コンクリート柱は、根入れの深さを2mとした。 → 不適当です。
A種鉄筋コンクリート柱とは、基礎の強度計算を行わない鉄筋コンクリート柱であり、根入れ深さは「電気設備技術基準解釈」第59条第2項に規定される値以上とします。
15m以下の場合、全長の6分の1を根入れ深さとするため、15mのA種鉄筋コンクリート柱の場合は、2.5m以上の根入れ深さが必要です。
2 .支線の玉がいしは、支線が断線したときに地表上2.5m以上となる位置に取付けた。→ 適当です。
支線の玉がいしは、支線中央部に入れ、支線と電線が接触しても大地側には電圧がかからないようにします。
「電気設備技術基準解釈」第61条第5項では、道路を横断して施設する支線の高さは、路面上5m以上、歩行の用にのみ供する部分においては2.5m以上とすることができると記載されています。
3 .高圧架空電線の張力のかかる接続箇所には、圧縮スリーブを使用した。 → 適当です。
張力のかかっている電線同士の圧縮接続に使用します。
スリーブ端部にゴムパッキンを設けており、圧縮接続時にゴムパッキンごと圧縮し、水密性を高めます。
4 .高圧架空電線の引留め箇所には、高圧耐張がいしを使用した。 → 適当です。
高圧耐張がいしは高圧配電線の引き留め支持に使用されます。
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02
一般的には6.6kV以下の線路を配電線と呼びます。
1. 不適当です。
長さ15mを超える鉄柱や鉄筋コンクリート柱は2.5m以上の根入れを行うよう規定されています。
2. 適当です。
支線の玉がいしは、感電防止のため取り付けられます。
支線が断線したときに地表上2.5m以上となる位置に取り付けるよう規定されています。
3. 適当です。
圧縮スリーブは張力のかかっている電線同士の圧縮接続に使用されます。
4. 適当です。
高圧耐張がいしは、電線を支持物に引き留める用途で使用されます。
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03
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。
1→不適当なので、これが正解です。
「電気設備技術基準解釈」第59条第2項に記載の通り、設計荷重6.78kN以下、全長15m以下の場合、根入れ深さを全長の6分の1とします。
今回は、15mのコンクリート柱なので、2.5m以上の根入れ深さが必要です。
2→「電気設備技術基準解釈」では、「道路を横断して施設する支線の高さは、路面上5m以上とすること、ただし、歩行の用のみに供する部分においては2.5m以上とすることができる」と定められています。
3→圧着スリーブは、張力のかかっている電線同士の圧縮接続に使用します。スリーブ端部にゴムパッキンを設けていて、圧縮接続時にゴムパッキンごと圧縮し、水密性を高めます。
4→耐張がいしは、電線を支持物に引き留める際に使われ、強度によって連数を増加させて使用します。高圧耐張がいしは、高圧用の耐張がいしです。
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