2級電気工事施工管理技士の過去問
令和2年度(2020年)後期
5 問47
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年)後期 5 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 施工完了予定日から所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定する。
- 総合工程表は、検査を除く工事全体を大局的に把握するために作成する。
- 人工山積表を用いた工程管理は、稼働人数を平準化して効率的な労務管理ができる。
- 施工速度を上げるほど、一般に品質は低下しやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
工程管理とは、工期までに工事を完了させるため、作業ごとの各工程の日程を調整し、全体のスケジュールを管理することです。
1. 適当です。
施工完了予定日から作業ごとの所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定することで、全体のスケジュールを管理できます。
2. 不適当です。
総合工程表とは、施工完了までの各工事を総合的に組合せ、施工順序を期間に併せて表すもので、検査工程も含みます。
3. 適当です。
人工山積表とは、各工事に必要な人工数を日ごとに山積みし、日ごとの稼働人数を表すものです。
稼働人数を平準化して効率的な労務管理をおこなうことができます。
4. 適当です。
一般的に、施工速度を上げるほど品質は低下します。
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02
1 .施工完了予定日から所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定する。→ 適当です。
発注者・設計事務所・建築業者・関連業者・官公庁など、関係者との打合せをしっかり行うことが大切です。
2 .総合工程表は、検査を除く工事全体を大局的に把握するために作成する。→ 不適当です。
総合工程表は各工程の施工順序などをすべて合わせたもので、検査日程も含めて作成しします。
3 .人工山積表を用いた工程管理は、稼働人数を平準化して効率的な労務管理ができる。→ 適当です。
全体でどれくらい作業員の人工がかかるかを把握するもので、設計図、実行予算から全体の人工を算出し、毎日何人工必要かを記入します。作業員を多く入れると、現場管理者も大変ですし、資材も無駄になりやすいので、なるべくピークを前倒しするように工程表を作成します。
4 .施工速度を上げるほど、一般に品質は低下しやすい。 → 適当です。
施工速度を上げると、施工ミスや事故などが発生するリスクも高くなります。早い段階で実現可能な範囲で工程表を組み直す、進捗状況をリアルタイムで把握できるようにするなどの対策が必要です。
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03
本問題は、不適当な選択肢を選ぶ問題です。
選択肢については、以下の通りです。
1→適当です。
2→不適当なので、これが正解です。
総合工程表は、着工から完成までの期間を対象にした、主要工事を主とする基本的な工程表で、検査日も含んで作成されます。
3→適当です。
人工山積表は、必要となる作業員がいつ、どれだけ必要かを把握し、作業の改善や課題発見のために作成する工程表です。
4→適当です。
工程・原価・品質には相互関係があります。工程を速くする(施工速度を上げる)と、品質は低下します。施工速度を上げれば、ミスが発生しやすくなり、品質に影響を及ぼします。
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