2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
1 問10

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 1 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

配電系統に関する用語として、次の計算式により求められるものはどれか。
問題文の画像
  • 需要率
  • 不等率
  • 負荷率
  • 利用率

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この過去問の解説 (3件)

01

問題の計算式は、需要率です。需要率は、需要家に設置した負荷設備の容量のうち、最大使用時のが何%かを示す指標です。

需要率から、例えば、変圧器を設置しようと計画したときに、変圧器の容量を出す場合に利用されます。

また、式から、最大需要電力が計算できます。

配電系統の需要に対する指標には、需要率、不等率、負荷率があります。

選択肢1. 需要率

 出題の式は、需要率です。

最大需要電力 [kW] = 設備容量 [kW] × (需要率/100)

選択肢2. 不等率

× 出題の式は、不等率ではありません。

不等率は、複数の需要家が使用する電力を比べるものです。

不等率 = {(需要家の最大需要電力の和)/(合成最大需要電力)}≧ 1

需要家(2人とした場合)の最大需要電力の和は、需要家Aと需要家Bの最大使用電力の和です。

合成最大需要電力は、需要家AとBがそれぞれ使用した電力の合計のうち、最大の電力量です。

選択肢3. 負荷率

× 出題の式は、負荷率ではありません。

負荷率は、ある期間中の平均電力需要が、期間の中で最大電力の割合を示します。計算式は、次のようになります。

負荷率 [%]= {(ある期間中の平均需要電力 [kW])/(ある期間中の最大需要電力 [kW])}×100

平均需要電力 [kW]= (ある期間中の平均需要電力量 [kWh])/(ある期間中の時間 [h])

選択肢4. 利用率

× 出題の式は、利用率ではありません。

利用率は一般的に供給に対する使用量で表されます。電気需要の利用率は、

利用率 = (需要電力量 [kWh])/(最大供給電力量[kWh])

となります。(1つの例です)

まとめ

需要率、不等率、負荷率はともに言葉と式での解説で分かり難いかと思います。本来であれば図を付けて解説すれば、すぐに分かることですので、一度、図を作成して理解することをお勧めします。

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02

配電系統に関する用語の問題です。

選択肢1. 需要率

〇 正しいです。

選択肢2. 不等率

✕ 誤りです。

不等率 = (需要家の最大需要電力の和)/(合成最大需要電力) です。

選択肢3. 負荷率

✕ 誤りです。

負荷率 [%]= {(ある期間中の平均需要電力 [kW])/(ある期間中の最大需要電力 [kW])}×100

選択肢4. 利用率

✕ 誤りです。

利用率 = (需要電力量 [kWh])/(最大供給電力量[kWh])

まとめ

需要率は、電力会社との契約電力を決定する際の重要な要素になります。

参考になった数2

03

需要家に設置された電気機器には設備容量が記載されていますが、それだけの容量を1日中使用しているわけであはりません。

その設備容量に対して、どれほどの割合で電気機器をしているかを表すのが需要率です。

需要率=(最大需要電力/設備容量)×100%で求められます。

選択肢1. 需要率

正しいです。

選択肢2. 不等率

誤りです。

選択肢3. 負荷率

誤りです。

選択肢4. 利用率

誤りです。

参考になった数2