2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
1 問12
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 1 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
三相誘導電動機の始動法として、不適当なものはどれか。
- Y−△始動法
- 全電圧始動法
- コンデンサ始動法
- 始動補償器法
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この過去問の解説 (3件)
01
三相誘導電動機の始動法としては、全電圧始動法、スターデルタ始動法、始動補償器始動法があります。
比較的容量が大きい電動機を始動する場合に用いられる方法です。
始動開始直後はスター回路にしておき、始動電流が小さくなってきたタイミングでデルタ回路に切り替えます。
比較的小容量の電動機を始動する際に用いられる方法です。
電動機に電圧を直接印加して始動します。
コンデンサ始動法は単相電動機で用いられる方法のため、誤りです。
始動補償機と呼ばれる単相変圧器を用いて、始動電流を制限する方法です。
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02
三相誘導電動機の始動法には、次の方式があります。
➀ 全電圧始動法
じか入れ始動で、始動電流が定格の4倍から最大8倍まで上昇します。
② スターデルタ始動法(Y-△始動法)
電動機の巻線を初めにY結線として始動し、回転速度上昇後に△結線に切り替える始動法です。
③ 始動補償器法
三相単巻変圧器を始動補償器として、始動時に低電圧を加え、加速後に順次タップを切替て電圧を高くし、最後に全電圧切り替えます。
○ 三相誘導電動機の始動法です。
○ 三相誘導電動機の始動法です。
× 三相誘導電動機の始動法ではなく、単相誘導電動機の始動法です。
○ 三相誘導電動機の始動法です。
<参考>
三相誘導電動機の始動法には、他にもあります。
・リアクトル始動法
一次側各相にリアクトルを接続し、始動加速後に、リアクトルを短絡させます。緩始動により加速トルクが大きくなります。
・インバータ始動法
インバータを使い、一定の周波数交流から可変周波数で可変電圧交流で、初動させます。始動電流を押さえることができます。
・二次抵抗法
二次側に三相可変抵抗器を接続し、加速後に短絡させることで、大きな始動トルクが得られ、始動電流を小さくできます。
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03
三相誘導電動機の始動法の問題です。
〇 正しいです。
初めにスター結線で、電圧を抑えて始動し、回転が上がってきたら、Δ結線に切り替えて
電圧を増加させる始動方法です。
一般的な始動方法で、大型機を中心に広く採用されています。
〇 正しいです。
そのまま、ダイレクトに電圧を加えます。
直入れ始動ともいわれ、小型機に使用されます。
✕ 誤りです。
これは、直流電動機の始動方法です。
〇 正しいです。
始動補償器という装置を使用して、印加する電圧を段階的に引き上げる方法です。
ここでは挙げられていませんが、最近では、インバータを使用した、
インバータ始動方もよく用いられています。
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