2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
2 問14
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 2 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所に設置される機器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 計器用変圧器は、高電圧回路から計器等に必要な電圧を取り出すために用いられる。
- 負荷時タップ切換装置は、電力系統の電圧調整をするために用いられる。
- 電力用コンデンサは、系統の有効電力を調整するために用いられる。
- 避雷器は、非直線抵抗特性に優れた酸化亜鉛形のものが多く使用されている。
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この過去問の解説 (3件)
01
電力用コンデンサは負荷と並列に接続することで、無効電力を調整します。
計器用変圧器は、高電圧回路からの電圧を降圧する事で計器の破損を防ぎます。
正しいです。
負荷時タップ切換装置は、一次側における巻数を切り替えることで電圧調整ができます。
正しいです。
電力用コンデンサは負荷と並列に接続することで、無効電力を調整します。
「系統の有効電力を調整」は誤りです。
避雷器に用いられる酸化亜鉛には、常時は絶縁性を保って電流を流すことはありませんが、一定の電圧を超えると電流を流すという特性があります。
オームの法則に従わず、電圧と電流が比例しないことから、非直線抵抗特性と呼ばれています。正しいです。
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02
変電所には目的に応じて、いろいろな機器が設置されています。
選択肢にある機器について簡単な解説をします。
・計器用変圧器(VT)
高圧電路からの電圧(6600[V])を、低電圧(110[V])に変成し、電圧計などの計器類や保護継電器の動作電源に使用します。
・負荷時タップ切り替え装置
送電した状態で、変圧器のタップ切り替えができ、電圧を調整します。
・電力用コンデンサ(SC)
受電設備の無効電流調整に使われます。変電所の母線と主用変圧器の三次側に接続され、変電所の送配電系統の無効電力を調整します。電荷放電のための直列リアクトルが接続され、電力用コンデンサの構成要因となっています。
・避雷器(LA)
変電設備に接続される避雷器には、次の目的があります。雷の直撃からの保護、誘導雷のサージによる異常電圧上昇から機器の絶縁保護、開閉器操作時のサージからの保護などです。
○ 変電所に設置される機器です。
○ 変電所に設置される機器です。
× 「系統の有効電力を調整する」の有効電力ではなく、無効電力を調整します。
○ 変電所に設置される機器です。
<参考>
変電設備に接続される機器には、他に次のようなものがあります。
静止型無効電力補償装置、同期調相機、計器用変成器(VCT)、変流器(CT)、零相変流器(ZCT)、電力量計(Wh)、断路器(DS)、高圧交流遮断器(CB)、地絡継電器(GR)、過電流継電器(OCR)、高圧カットアウト(PC)、高圧限流ヒューズ(PF)
などです。
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03
変電所に設置される機器に関する問題です。
〇 正しいです。
例えば、6000V級の電圧を測定するために、変圧器で100V程度に減圧します。
〇 正しいです。
タップ切替で、変圧器の巻き数比を変更し、出力電圧を調整します。
✕ 誤りです。
有効電力ではなく、無効電力を調整します。
〇 正しいです。
非直線抵抗特性とは、ある電圧を超えると、急激に抵抗値が激減する特性の事です。
電力コンデンサによって、力率を改善し、送電損失を低減します。
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