2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
2 問23
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 2 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
金属線ぴ工事による低圧屋内配線において、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
ただし、使用電圧は300V以下とし、事務所ビルに施設するものとする。
ただし、使用電圧は300V以下とし、事務所ビルに施設するものとする。
- 金属線ぴの長さが10mのものには、D種接地工事を施すこと。
- 金属線ぴ及びボックスその他の附属品は、電気用品安全法の適用を受けたものとすること。
- 金属線ぴ相互及び線ぴとボックスその他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続すること。
- 金属線ぴは、湿気の多い展開した場所に施設すること。
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この過去問の解説 (3件)
01
電線を収めるための金属製の樋を線ぴと言います。
その金属線ぴには1種金属線ぴと2種線ぴの2種類が存在します。
線ぴの長さや電圧の大きさによって施工条件が変わり、施工場所も限られています。
金属線ぴの長さが4mを超える場合、D種接地工事が必須となるため、正しいです。
一般用電気工作物またはこれに接地する機械、材料、携帯用発電機、蓄電池は、電気用品安全法を受けている必要があります。正しいです。
接続は堅ろうに電気的に接続する必要があります。正しいです。
金属線ぴ工事は、乾燥しており展開したあるいは点検できる隠ぺい場所でのみ可能なので、「湿気の多い展開した場所」は誤りです。
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02
低圧屋内配線工事ができる場所が、「電技解釈」第156条で、工事種ごとに規定されています。線ぴ工事だけ抜き出します。
・低圧屋内配線で金属線ぴ工事ができる場所は、300 V以下の乾燥した展開できる場所と、点検できる隠ぺい場所だけです。
「電技解釈」第161条では、金属線ぴ工事の方法について次のように規定されています。
・金属線ぴ・ボックス・付属品は、電気用品安全法の規定に適用したものを使います。
・線ぴ相互、線ぴとボックスや付属品は、堅ろうで電気的に完全な接続が必要です。
・線ぴはD種接地工事が必要です。
除外規定として、線ぴの全長が 4 m 以下であるか、交流の対地電圧が150V以下であれば、長さ 8 m 以下の線ぴに簡易接触防護措置を設置するか、乾燥した場所に設置すれば、D種接地工事は省略できます。
○ 正解です。なお、線ぴの長さが10 m ですので、接地工事の除外規定は当てはまりません。
○ 正解です。
○ 正解です。
× 誤りです。湿気の多い場所での線ぴ工事はできません。
<参考>
「電技解釈」第156条(金属線ぴ工事)
【 金属線ぴ工事による低圧屋内配線の電線は、次の各号による。
一 絶縁電線であること。
二 線ぴ内では、電線に接続点を設けない。ただし、次の場合はこの限りでない。
イ 電線を分岐する場合。
ロ 線ぴは、電気用品安全法の適用を受ける2種金属製線ぴである。
ハ 接続点を容易に点検できるように施設する。
ニ 線ぴにはD種接地工事を施す。
ホ 線ぴ内の電線を外部に引き出す部分は、線ぴの貫通部分で電線が損傷しないように施設する。
2 金属線ぴ工事に使用する金属製線ぴ及びボックスその他の附属品は、次の各号に適合すること。
一 電気用品安全法の適用を受ける金属製線ぴ及びボックスその他の附属品。
二 黄銅又は銅で堅ろうに製作し、内面を滑らかにしたものであって、幅が5cm以下、厚さが0.5mm以上のもの。
3 金属線ぴ工事に使用する金属製線ぴ及びボックスその他の附属品は、次のよる。
一 線ぴ相互及び線ぴとボックスその他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続する。
二 線ぴには、D種接地工事を施すこと。ただし、次に該当する場合は、省略できる。
イ 線ぴの長さが4m以下のものを施設する場合
ロ 屋内配線の使用電圧が直流300Vか交流対地電圧150V以下の場合、電線を収める線ぴの長さが8m以下のものに、簡易接触防護措置を施すか又は乾燥した場所に施設するとき 】
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03
金属線ぴ工事による低圧屋内配線の問題です。
〇 正しいです。
金属線ぴには、原則としてD種接地工事が必要です。
〇 正しいです。
〇 正しいです。
物理的に接続するだけでなく、電気的にも接続する必要があり、
ボンド線などで相互を接続します。
✕ 誤りです。
金属線ぴは、密閉性が低いため、乾燥した場所でしか使用できません。
金属線ぴは、大きさによってメタルモールやレースウエイとも呼ばれ、
改修工事の露出配線工事に多く使用されます。
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