2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
2 問30
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 2 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
電気鉄道におけるシンプルカテナリ式電車線に使用される金具として、不適当なものはどれか。
- ハンガ
- ドロッパ
- コネクタ
- 曲線引金具
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この過去問の解説 (3件)
01
トロリ線を支持する電車線の方式には、カテナリちょう架方式、直接ちょう架方式、剛体ちょう架方式があります。
ちょう架方式には、シンプルカテナリ式、き電ちょう架式、コンパウンドカテナリ式など9方式の構造が、速度や容量などによって異なる構造です。
カテナリちょう架方式は、トロリ線の上にちょう架線を敷いて、これにハンガなどの金具をを使って、トロリ線と軌道面が平衡となるように吊るす構造の方式です。
シンプルカテナリ方式の構造は、トロリ線をちょう架線からハンガとイヤーという金具で吊るす構造です。
コンパウンドカテナリ方式は、トロリ線とちょう架線の間に補助ちょう架線を架設した構造です。
選択肢にある金具は、トロリ線とちょう架線をつなぎ、固定させるためのものです。
・ドロッパは、補助ちょう架線をちょう架線に吊るす金具で、コンパウンドカテナリ方式で使用されます。
・コネクタは、トロリ線同士間やちょう架線とトロリ線間を電気的に接続します。
・曲線引金具は、トロリ線をレール面の上方定位置に保持する金具で、パンタグラフの形状に合わせ弓形の形状となっています。
・ハンガとイヤー(ハンガイヤーと言います)は、トロリ線をちょう架線や補助ちょう架線をつなぐ金具です。
○ シンプルカテナリ方式で使用される金具です。
× 不適切です。
ドロッパは、補助ちょう架線をちょう架線に吊るす金具で、補助ちょう架線は、コンパウンドカテナリ方式で使用します。
○ シンプルカテナリ方式で使用される金具です。
○ シンプルカテナリ方式で使用される金具です。
<参考>
主な金具のうち、選択肢で出ていないものを挙げてみましょう。
・交差金具
・ダブルイヤー
・スプライサ
・フィードイヤー
・エアジョイント
今回の問題の出題は、4つの金具でしたが、9つの金具にもそれぞれ特徴があり、類似問題として、特徴を焦点に出題される可能性があるでしょう。
選択肢問題の対応には、選択肢に関連する他の機器や材料、施工法などをまとめて覚えることが、今回のような問題が少々変わっても対応可能です。
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02
電気鉄道におけるシンプルカテナリ式電車線に使用される金具の問題です。
〇 正しいです。
ちょう架線からトロリー線を吊り下げる金具です。
✕
ちょう架線から補助ちょうか線を吊り下げる金具です。
コンパウンドカテナリ方式で使用します。
〇 正しいです。
トロリー線を接続する金具です。
〇 正しいです。
トロリー線を定位置に保持する金具です。
ハンガとドロッパは、同じような機能で混同しやすいので、注意が必要です。
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03
電車鉄道において、ちょう架線からハンガを介してトロリ線を吊り下げる方式をシンプルカテナリ式といいます。
正しいです。
ドロッパは安定化電源回路に用いられるものであるため、誤りです。
正しいです。
正しいです。
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