2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
5 問48

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 5 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

屋外変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • がいしは、手ふき清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。
  • 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。
  • 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。
  • GISの連結作業は、じんあいの侵入を防止するため、プレハブ式の防じん組立室を作って行った。

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この過去問の解説 (3件)

01

屋外においては、設備が塩害やじんあいによる影響を受けやすくなります。

それを考慮しないと絶縁不良による事故を引き起こす原因にもなり、管理はとても重要です。

選択肢1. がいしは、手ふき清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。

塩分や水分の付着は、がいしの絶縁抵抗の落ちる原因になるため、定期的な清掃と絶縁抵抗試験を行う必要があります。正しいです。

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

電路や機器の外箱において停電作業を行う場合は、安全を確保する必要があります。

このときに行うのが作業用接地であり、接地開閉器が必要となります。

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

変電機器の据付は、上部作業が終了してから行わないと危険であるため、誤りです。

選択肢4. GISの連結作業は、じんあいの侵入を防止するため、プレハブ式の防じん組立室を作って行った。

GISを連結する際は、じんあいが侵入しないよう、プレハブ式の防じん組立室を作る必要があります。正しいです。

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02

屋外変電所の施工に関する問題です。

選択肢1. がいしは、手ふき清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。

〇 正しいです。

がいしの基本的なメンテナンスです。

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

〇 正しいです。

点検作業の安全のために、接地開閉器を設けるのが有効です。

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

✕ 誤りです。

上下作業がある場合は、上から施工するのが基本です。

下から施工したのでは、上部の工事がやりにくくなり、物の落下等で、

下の機器を痛める危険性もあります。

選択肢4. GISの連結作業は、じんあいの侵入を防止するため、プレハブ式の防じん組立室を作って行った。

〇 正しいです。

内部の絶縁ガスにじんあいが浸入しないようにします。

まとめ

屋外変電所の施工には、様々な工種があるので、

施工の順番等を良く調整する事が重要です。

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03

変電所の施工に当たっては、次のようなことに注意して施工します

架線工事

がいしとがいし金具は、汚損によって絶縁耐力が低下します。組立時には、初めに水か布で丁寧に清掃し、その後、破損・変形・腐食などの外観検査を行い、絶縁測定を行います

電路の機器点検

電路の点検をするときには、作業中に誤って電源が入っても感電しないように、遮断器の電源側と負荷側の接地開閉器を取付けます。

変電機器の据付け

機器の据付けに当たっては、架線工事などの上部作業が終了した後で行います。上下作業の禁止が基本です。

ガス絶縁開閉装置(GIS)の現地組立

じんあい管理を行います。埃が絶たないように周囲に水をまく、GISの周囲にシートを敷くなどです。連結作業時に当たっては、連結部をシートで仕切ります。または、プレハブ式の防塵組立室を仮設し、その中で作業します。

選択肢1. がいしは、手ふき清掃と絶縁抵抗試験により破損の有無の確認を行った。

 正解です。

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

 正解です。

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

× 誤りです。

選択肢4. GISの連結作業は、じんあいの侵入を防止するため、プレハブ式の防じん組立室を作って行った。

 正解です。

まとめ

変電所の施工に当たっては、屋外鉄鋼と架線工事、機器の据付工事、変圧器の現地組立工事、GISの現地組立工事などが行われます。

どの作業でも、選択肢にある作業だけでなく、さらに多くの細やかな管理をしながら進める作業があります。

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