2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
5 問49
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 5 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧架空引込線の施工について、最も不適当なものはどれか。
- ケーブルをちょう架用線にハンガーを使用してちょう架し、ハンガーの間隔を50cm以下として施設した。
- ケーブルを径間途中で接続した。
- ケーブルを屈曲させるので単心ケーブルの曲げ半径を外径の10倍とした。
- ちょう架用線の引留箇所で熱収縮と機械的振動ひずみに備えて、ケーブルにゆとりを設けた。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
高圧架空引込線は、並行する通信線への通信障害を引き起こさないよう適切な高さや間隔をとる必要があります。また、他の支線や樹木等と接触させない等の考慮も必須です。
ハンガーの間隔は50cm以下にする必要があるため、正しいです。
ケーブルは経間途中で接続してはいけないので、誤りです。
ケーブルを屈曲させる場合、その曲げ半径は単心ケーブルの10倍以上とする必要があるので、正しいです。
ケーブルはちょう架線の引留箇所において、熱収縮と機械的振動ひずみに備えてケーブルにゆとりを設ける必要があるため、正しいです。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
02
高圧架空引込線の施工についての問題です。
電技解釈 第117条(高圧架空引込線等の施設)第1項第三号に「電線がケーブルである場合は、第67条の規定に準じて施設すること。」と規定されており、第67条(低高圧架空電線路の架空ケーブルによる施設)第1項第二号には「高圧架空電線を前号イの方法により施設する場合は、ハンガーの間隔は50cm以下であること。」と規定されています。
したがって、記載内容は正しいです。
高圧受電設備規程 第1120-2(高圧架空引込線の施設)第4項⑤dに、「径間途中では、ケーブルの接続を行わないこと。」と規定されています。
したがって、記載内容は誤りです。
高圧受電設備規程 第1120-2(高圧架空引込線の施設)第4項⑤cに、「ケーブルを屈曲させる場合は、曲げ半径を単心のケーブルでは外径の10倍、3心のケーブルでは8倍以上とすること。」と規定されています。
したがって、記載内容は正しいです。
高圧受電設備規程 第1120-2(高圧架空引込線の施設)第4項⑤dに、「ケーブルは、ちょう架用線の引留箇所で、熱収縮と機械的振動ひずみに備えてケーブルにゆとり(オフセット)を設けること。」と規定されています。
したがって、記載内容は正しいです。
ケーブルを径間途中で接続してはいけません。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
高圧架空引込線の施工は、「電技解釈」第67条(低高圧架空電線路の架空ケーブルによる施設)、他条項を参照してまとめてみましょう。
・ケーブルをハンガーによってちょう架線に支持する場合、ハンガーの間隔は 50 cm 以下とします。
・ケーブルを径間途中で接続しないこと。(電線の場合は支持点で分岐することが可能です。)
・ケーブルを途中で屈曲する場合、曲げ半径は単心ケーブルなら、外径の10倍以上とします。ケーブルが3芯なら8倍以上です。
・ちょう架線との支持部では、ケーブルに温度の上下による熱の影響、風などによる機械的な影響によって引張力が働くため安全率を考慮した、ある程度のゆるみを持たせます。
○ 適切です。
× 不適切です。
ケーブルを径間途中で接続してはいけない規定です。
○ 適切です。
○ 適切です。
高圧架空引込線の施工に関しては、他に多くの条項がありますので、もし、同じ所からの出題であれば、違う条項を入れた問題となるかもしれません。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問48)へ
令和3年度(2021年)前期問題一覧
次の問題(問50)へ