2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)前期
5 問50
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)前期 5 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
ライティングダクト配線の記述として、「内線規程」上、不適当なものはどれか。
- ライティングダクトの終端部は、エンドキャップを取り付けて閉そくした。
- ライティングダクトを点検できる隠ぺい場所に取り付けた。
- ライティングダクトは堅固に取り付け、その支持点間の距離を2mとした。
- ライティングダクトの開口部を上向きに取り付け、ほこりが入らないようにカバーを取り付けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
ライティングダクト工事について、「電技解釈」第165条3号と第156条をまとめると、次のようになります。
・ダクトと附属品は、電気用品安全法の適用を受けます。
・ダクトは、造営材にしっかり取り付け、支持点間の距離を 2 m以下とします。
・ダクトの終端部は、閉そくします。
・ダクトの開口部は、下に向くように施設します。
・ダクトの接地は、D種接地工事としますが、対地電圧150V以下で、長さ4 m以下の場合は省略できます。
・ダクトを施設できる場所は、展開できるか点検できる隠ぺい場所で、かつ乾燥した場所だけです。
○ 適切です。
○ 適切です。
○ 適切です。
× 不適切です。
ライティングダクトの開口部は、上向きではなく、下向きに取り付けます。
<参考>
内線規程では、内線規程 3150-4「ライティングダクトの施設方法」として、次のように書かれています。(読みやすいように表現を変えています。)
【 ・ダクトは造営材(壁、床、天井など)を貫通して施設しない。
・ダクトと他の配線を接続する部分は、電線が損傷を受けないように施設する。
・ダクト相互及び導体相互は、堅ろう、かつ、電気的・機械的に完全に接続する。
・ダクトを造営材に取り付ける場合は、次により堅固に取り付ける。
①支持箇所は、1本ごとに2ヶ所以上とする。
②支持点間の距離は、2m 以下とする。
・ダクトの開口部は、下向きに施設する。但し、次のいずれかに該当する時には、横に向けて施設できる。
① 人が容易に触れられない場所において、ダクトの内部にじんあいが侵入し難いように施設する場合
② JIS C 8366〈ライティングダクト〉の固定Ⅱ形の規格の適合品を使用する場合
・ダクトの終端部はエンドキャップを取り付けて閉そくする。 】
注) ダクトはライティングダクトと読み替えて下さい。
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02
ライティングダクトとは、照明器具をスライドさせることで位置を自由に調整できる、レール状の器具です。その支持間隔や施工可能な場所にも条件があります。
ライティングダクトの終端部は、エンドキャップで閉そくする必要があります。正しいです。
ライティングダクトは、乾燥し展開した場所および点検できる隠ぺい場所でのみ施工可能です。正しいです。
ライティングダクトの支持間隔は2m以下とする必要があるため、正しいです。
ライティングダクトの開口部は上向にしてはいけないので、誤りです。
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03
内線規程における、ライティングダクト配線に関する問題です。
内線規程3150節4(ライティングダクトの施設方法)⑥に、「ライティングダクトの終端部は、エンドキャップを取り付けて閉そくすること。」と規定されています。
したがって、記載内容は正しいです。
内線規程3150節3(施設場所の制限)に、屋内における乾燥した次の各号の場所に限り、施設することができると規定されており、②に「点検できる隠ぺい場所」とあります。
したがって、記載内容は正しいです。
内線規程3150節4(ライティングダクトの施設方法)④に「ライティングダクトを造営材に取り付ける場合は、次により堅固に取り付けること。」とあり、b.には、「支持点間の距離は、2m以下とすること。」と規定されています。
したがって、記載内容は正しいです。
内線規程3150節4(ライティングダクトの施設方法)⑤に、「ライティングダクトの開口部は、下向きに施設すること。」と規定されています。
したがって、記載内容は誤りです。
ライティングダクトの開口部は原則下向きに設置します。
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