2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
2 問16
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 2 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路に関する次の記述に該当する機材の名称として、適当なものはどれか。
「電線の周りに数本巻き付けて、電線が風の流れと定常的な共振状態になることを防止し、電線特有の風音の発生を抑制する。」
「電線の周りに数本巻き付けて、電線が風の流れと定常的な共振状態になることを防止し、電線特有の風音の発生を抑制する。」
- スパイラルロッド
- アーマロッド
- クランプ
- ダンパ
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この過去問の解説 (3件)
01
架空送電線路に使用される機材には、電線の振動・たわみを防ぐもの、電気を絶縁するものと、役割は様々です。特に振動・たわみを防止する機材は複数あり、使用される箇所や施し方もそれぞれ異なりますので、把握する必要があります。
スパラルロッドは、電線に巻き付けることで積雪や風によるたわみ、振れを防ぐことができます。
正しいです。
アーマロッドは、振動によって切れたり溶断するのを防ぐものです。
懸垂クランプに巻き付けて使用しますので、誤りです。
クランプは、がいしと電線間に使用される支持物です。
誤りです。
ダンパは、電線に加わる振動エネルギーを吸収するためのもので、おもりのように吊るして使用されます。誤りです。
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02
・スパイラルロッド
電線に直角に風が当たると、戦線表面の圧力が不連続となり、風騒音が起こります。これを防止するために、電線にアルミ製の素線を巻き付けて、電線表面の風を乱して、風による音を防止します。
・アーマロッド
懸垂クランプ付近の電線の振動防止と自己電流による溶断を防止対策として、電線支持部分の電線に巻き付け補強します。
・クランプ
電線を鉄塔に支持する金具です。
・ダンパ
架線電線にゆるやかで一様な風が直角に当たると、電線の背後に空気の渦(カルマン渦)が発生し、電線に上下交互に力が働きます。その力が、電線の固有振動に等しくなると、電線が共振を起こし、振動が長期に渡ると電線の断線に至ります。この振動防止のために、一種のおもりとして電線に取り付けます。
○ 適当な用具です。
× 不適当です。
× 不適当です。
× 不適当です。
共振を押さえてカルマン渦による騒音をなくしますが、強風時の風騒音には対応できないという点では、△とするべきかもしれません。
スパイラル状に巻き付けたアルミ線に、雨による水滴が溜まると、そこからコロナ放電し、コロナ騒音が発生します。そのため、風による騒音とコロナ騒音に対応できるスパイラルが開発されて、いろいろな材料が使用されています。
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03
架空送電線に用いる機材に関する問題です。
スパイラルロッドは、電線にアルミ製の素線を巻いたもので、電線表面の風の流れを乱すことで電線の風騒音を低減するものです。
したがって、正しいです。
アーマーロッドは、電線クランプ部などに補強用として電線に巻き付けるものです。
したがって、誤りです。
クランプとは、電線を鉄塔に固定するための金具です。
したがって、誤りです。
ダンパは、微風振動を防止するために、電線把持部の近くに取り付けます。
したがって、誤りです。
突起が付いた低風音電線なども開発されています。
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