2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
2 問25
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 2 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
D種接地工事を施す箇所として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
- 高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側の中性点
- 使用電圧が200Vの電路に接続されている、人が触れるおそれがある場所に施設する電動機の金属製外箱
- 高圧キュービクル内にある高圧計器用変成器の二次側電路
- 屋内の金属管工事において、使用電圧100Vの長さ10mの金属管
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この過去問の解説 (3件)
01
D種接地については、「電技解釈」第28条(計器用変成器の2次側電路の接地)、第29条(機械器具の金属製外箱等の接地)、第158条から165条(金属管やダクトなどの接地)などに接地する場合,省略できる場合が規定されています。
D種接地について選択肢を中心にまとめると次のようになります。
(1) 計器用変成器の二次電路(高圧用)
(2) 機械器具の金属製台や外箱
・低圧用300V以下で、人が触れる恐れがある場合
(3) D種接地を省略できるケース
・交流対地電圧150V以下か、直流使用電圧300V以下で乾燥した場所に機器を設置する場合
・金属電線管を乾燥した4m以下の場所
・使用電圧交流対地電圧150V以下で、長さ8m以下のものを乾燥した場所に設置する場合
例外:次の場合は、B種接地工事を行います。
(4) 高圧電路と低圧電路を結合する変圧器
・低圧側中性点あるいは使用電圧300V以下の低圧側の1端子
× D種接地工事ではなく、B種接地工事が必要です。
○ D種接地工事です。
○ D種接地工事です。
○ D種接地工事です。
長さが4m以下ではない金属管工事は、D種接地工事です。
<参考>
D種接地工事は、工事する必要箇所が多い代わりに、次の例のように、省略できる場合も多くあります。D種接地工事の可否は、機器の接地や、工事種ごとに覚えていった方が、整理しやすいです。
例:管や暗きょなど地中電線を収納する防護装置の金属部分、金属製の電線接続箱、地中電線の被覆に使用する金属体は、D種接地工事が必要ですが、電線を支える金属支持板の接地は省略できます。
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02
D種接地工事に関する問題です。
誤りです。
電気設備の技術基準の解釈第24条(高圧又は特別高圧と低圧との混触による危険防止施設)第1項に、「高圧電路又は特別高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器には、次の各号によりB種接地工事を施すこと。」
一 次のいずれかの箇所に接地工事を施すこと。
イ 低圧側の中性点
と規定されています。
正しいです。
電気設備の技術基準の解釈第29条(機械器具の金属製外箱等の接地)第1項に、「電路に施設する機械器具の金属製の台及び外箱(以下この条において「金属製外箱等」という。)(外箱のない変圧器又は計器用変成器にあっては、鉄心)には、使用電圧の区分に応じ、29-1表に規定する接地工事を施すこと。ただし、外箱を充電して使用する機械器具に人が触れるおそれがないようにさくなどを設けて施設する場合又は絶縁台を設けて施設する場合は、この限りでない。」と規定されています。
29-1表で、低圧300V以下の場合はD種接地工事と規定されています。
正しいです。
電気設備の技術基準の解釈第28条(計器用変成器の2次側電路の接地)第1項に、「高圧計器用変成器の2次側電路には、D種接地工事を施すこと。」と規定されています。
正しいです。
電気設備の技術基準の解釈第159条(金属管工事)第3項第四号に、「低圧屋内配線の使用電圧が300V以下の場合は、管には、D種接地工事を施すこと。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。」
イ 管の長さ(2本以上の管を接続して使用する場合は、その全長。
以下この条において同じ。)が4m以下のものを乾燥した場所に
施設する場合
ロ 屋内配線の使用電圧が直流300V又は交流対地電圧150V以下の
場合において、その電線を収める管の長さが8m以下のものに
簡易接触防護措置(金属製のものであって、防護措置を施す管と
電気的に接続するおそれがあるもので防護する方法を除く。)
を施すとき又は乾燥した場所に施設するとき
と規定されています。
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03
D種接地工事を施す箇所としては、300V以下の低圧機器の金属製外箱、高圧計器用変成器の二次側、金属管が挙げられます。
正しいです。
高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側の中性点に施すのは、B種接地工事です。
誤りです。
正しいです。
正しいです。
正しいです。
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