2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
3 問37
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 3 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さとは、鉄筋表面からコンクリート表面までの最短距離をいう。
- 鉄筋とコンクリートの付着強度は、丸鋼より異形鉄筋のほうが大きい。
- コンクリートの中性化が鉄筋の位置まで達すると、鉄筋はさびやすくなる。
- 圧縮力に強い鉄筋と引張力に強いコンクリートの特性を、組み合わせたものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
鉄筋コンクリート構造は、RCとも呼ばれ、引張に強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートの特徴を組み合わせた構造です。
主筋を包む帯筋やあばら筋の外側表面からコンクリートの表面までの最短距離を、かぶり厚さといいます。
鉄筋コンクリートの強度を保つ為には、各々の付着強度を高める必要があります。
丸鋼は付着強度が弱いのに対し、異形鉄筋は付着強度が強く、丸鋼にリブと節が付いた形状をしています。
大気中の二酸化炭素がコンクリートに侵入すると、化学反応を起こしてコンクリートが中性化します。中性化が進むと、コンクリート内部の鉄筋は錆びて膨張し、コンクリート表面のひび割れや脱落の原因となります。
鉄筋は、引張に強く、圧縮に弱いという性質を持っています。
コンクリートは、引張に弱く、圧縮に強いという性質を持っています。
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02
鉄筋コンクリート構造の問題です。
・ かぶり厚さ
主筋の周囲にある帯筋やあばら筋(これらが鉄筋です)の外側と、これらを覆うコンクリート表面間の厚さのことです。
・ コンクリートとの付着強度
丸鋼(棒鋼)と異形鉄筋(異形棒鋼)では、異形鉄筋の方がコンクリートに対する付着性が良くなります。
・ コンクリートの中性化
コンクリートはアルカリ性ですが、経年劣化によって中性化します。コンクリートのアルカリ性は鉄筋の防錆力がありますが、コンクリートの中性化によって、鉄筋は腐食しやすくなります。
・ 鉄筋とコンクリートの強度
鉄筋は引張力が強く、コンクリートは圧縮力が強いため、鉄筋コンクリートは、お互いの強度の弱さを補い合って、強さのバランスが取れた構造物となります。
○ 正しいです。
○ 正しいです。
○ 正しいです。
鉄筋がコンクリートのアルカリ性で錆の発生が押さえられていますが、コンクリートの中性化でアルカリ性がなくなると、鉄筋は錆易くなります。
× 誤りです。
「引張力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリート」が正しい文脈です。
<参考>
鉄筋コンクリートの特徴のまとめです。
・鉄筋コンクリートは、外からの引張力に対しては鉄筋が対応し、圧縮力が働くとコンクリートが対応します。両者が一体となることで、粘りと頑丈な構造物となるメリットがあります。
・コンクリートはアルカリ性で、鉄筋がさびるのを防ぎます。
・耐久性と耐火性に優れています。
・重量と断面積が大きく、鉄筋コンクリートが完成するまでの工期が長く、複雑な工程が重なっているというデメリットがあります。
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03
鉄筋コンクリート構造に関する問題です。
正しいです。
正しいです。
異形鉄筋(異形棒鋼)にはリブという突起がついていて、丸鋼に比べコンクリートとの付着面積が大きいため、付着強度が大きいです。
正しいです。
コンクリートはアルカリ性で、鉄筋をさびから保護しています。
しかしコンクリートのアルカリが失われ中性化すると、鉄筋は酸化しやすくなるため、さびやすくなります。
誤りです。
鉄筋コンクリートは、圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋を組み合わせたものです。
鉄筋にあらかじめ引っ張り、コンクリートに圧縮力を与えることで、コンクリートを引張に対して強くする、プレストレストコンクリートというものもあります。
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