2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
4 問40
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 4 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
建設工事において工程管理を行う場合、バーチャート工程表と比較した、ネットワーク工程表の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 各作業の関連性を明確にするため、ネットワーク工程表を用いた。
- 計画出来高と実績出来高の比較を容易にするため、ネットワーク工程表を用いた。
- 各作業の余裕日数が容易に分かる、ネットワーク工程表を用いた。
- 重点的工程管理をすべき作業が容易に分かる、ネットワーク工程表を用いた。
- どの時点からもその後の工程が計算しやすい、ネットワーク工程表を用いた。
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この過去問の解説 (3件)
01
バーチャート工程表とネットワーク工程表を比較すると、次の表のようになります。
―――――――――――――――――――――――――――
工程管理項目 バーチャート ネットワーク
―――――――――――――――――――――――――――
作成の難易度 容易 作成要領熟知必要
作業の手順 漠然と分かる 明確に分かる
作業日程と日数 明確に分かる 明確に分かる
作業の進行度 漠然と分かる 漠然と分かる
(作業項目ごと)
全体の進捗度 明確に分かる 明確に分かる
工期上の問題点 漠然と分かる 明確に分かる
(工期のネックポイント)
―――――――――――――――――――――――――――
〇 適切です。
今の工程から次の工程まで何日余裕があるか、遅れている工程の日数が分かります。
× 不適切です。
計画出来高に対して現在どれだけできているかは、工程表からは判定できません。
〇 適切です。
〇 適切です。
遅れている作業があと何日余裕があるか、全体工程の遅れているのはどの工程かなどが分かります。
〇 工程間の進み具合や遅れたときその工程で後れを取り戻せるかなどが計算できます。
建設工事においての工程管理を行う場合には、どちらの工程表でも工程の日数に対しての何日が費やされているかが分かる程度でしか管理できません。
実際の工程管理は、全体工程表ではなく、個別に詳細の工程表(作業工程表)が作成されているため、毎日の作業工程表管理から、作業1件ごとの問題などが明確になります。
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02
各作業の関連性を結合点(イベント)と矢線(アロー)で表したものを、ネットワーク工程表と呼びます。
結合点を境に、先に行う作業、後に行う作業がわかりやすくなり、各作業の関連性が明確になります。
バーチャート工程表を用いることにより、計画出来高と実績出来高の比較が容易になります。
ネットワーク工程表では、各矢線(アロー)毎の日数が明確になる為、余裕日数の把握や遅れの日数計算が簡単になります。
ネットワーク工程表を用いると、2つ以上の作業が終了しないと次の工程に移れない様な結合点(イベント)が容易に確認できる為、作業毎の相互関係が明確になります。
ネットワーク工程表を用いると、作業毎の必要日数が明確になっている為、工程に進みや遅れが生じたとしても、どの時点からもそこからの工程計算が容易になります。
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03
バーチャート工程表・ネットワーク工程表の特徴に関する問題です。
正しいです。
ネットワーク工程表は、各作業がどのような相互関係にあるか把握が可能です。
誤りです。
ネットワーク工程表では、計画と実績の比較は困難です。
正しいです。
ネットワーク工程表では、クリティカルパスから逆算することで、作業の余裕日数を把握することが可能です。
正しいです。
ネットワーク工程表でそのクリティカルパスに注目することで、重点的工程管理をすべき作業が分かります。
正しいです。
ネットワーク工程表では、どの時点からでもその後の所要日数が計算することができます。
実務においては、バーチャートにネットワーク工程表を組み合わせた工程表を作成したりします。
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