2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
5 問43
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 5 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
市街地における新築工事現場の仮設計画立案のための現地調査の確認事項として、最も重要度が低いものはどれか。
- 近隣の道路と交通状況及び隣地の状況
- 仮囲い、現場事務所、守衛所等の予定位置
- 所轄の警察署、消防署及び労災指定病院の位置
- 配電線、通信線、給排水管等の状況及び計画引込予定位置
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この過去問の解説 (3件)
01
どんな工事をする際にも、施工計画とは別に、工事をこれから行っていくための仮設計画を立てる必要があります。
仮設計画では、現場で作業をする作業員の入場経路や、材料搬入業者の入場経路等を決めておく必要があり、その計画を検討するにあたっては、近隣の道路と交通状況及び隣地の状況をよく確認調整しておく必要があります。
仮設計画では、工事作業所をどのように区画し、現場事務所をどこに配置するのか決めておく必要があります。作業所の入退場口では、入退場管理を厳格に行う為に、守衛所の配置を計画します。
所轄の警察署、消防署、労災指定病院について連絡先や住所を確認し、総合施工計画書の安全計画の中に記載をします。
仮設計画には、工事中の電気、通信、給排水の使用計画を記載します。
工事中でも、工事をする為には明かり(電気)が必要です。
施工管理していくためには、外部関係者との密な連絡(通信)が
必要不可欠です。
作業所で働く作業員は朝から夕方まで作業している為、衛生管理
(給排水)を計画する必要があります。
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02
施工計画を立てる上で、重要なことの1つが、現地調査です。
現地調査では、次のことを調査し、施工計画書に反映します。
➀ 周辺の道路、交通状態
機材の搬入搬出、作業時の重機の出入りなど制限事項を調査します。また、住民や学校への通勤・通学などの調査も欠かせません。
② 近隣の状況
近隣にある学校・病院・公共施設など、車両の出入りや騒音・振動・臭気などの環境対策の調査を行います。
③ 近隣にある障害物
古い建築物・埋設配管、架空電線や通信線、鉄道などの公共交通機関を調査します。工事に影響する場合は、対策の検討が必要です。
④ 現場事務所関連の位置
事務所に供給される、電気・水道・ガス・排水などのルートの可否と先行工事の時期と規模、周囲に及ぼす影響などを調査します。電気や水道などの供給が難しいと分かったときは、事務所の位置とユーティリティの供給ルートなどを初めから検討する必要があります。
⑤ 仮囲い
工事現場の仮囲いの範囲と住民や通行車両への影響を調査します。
⑥ 所轄の警察署、消防署、労災病院などの位置を調査します。何かあったときに、現場からどれだけ離れているかを確認します。位置によって、工事の計画に影響することはほとんどないため、他の調査事項に比べて重要度は下がります。
〇 重要度は大きいです。
〇 重要度は大きいです。
× 重要度は最も低くなります。
〇 重要度は大きいです。
<参考>
設計段階と建設計画書作成段階では、現場調査を行ってはいますが、施工段階のような十分な現場調査は行えません。そのため、設計書や計画書を元に、施工計画書(要領書)を作成しますが、施工段階なので、詳細な調査が必要です。
例えば、高さ数mの機材を搬入しよとしたとき、障害物などでルートを変更しなければならないことが起こります。その結果は、工程の変更や搬入要領の見直しなどが起ります。
それが、明日工事が始まるときに分かったら、工事計画の根本からの作成変更が生じ、官庁への届け出の変更など、大きな影響が発生します。
そうならないための現場調査ですから、入念な調査が必要です。
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03
仮設計画立案のための現地調査の確認事項に関する問題です。
重要度が高いです。
工事用車両の進入路や、資機材の搬入条件の検討のため、重要な項目になります。
重要度が高いです。
仮囲い・現場事務所・守衛所等の予定位置が本体工事の支障にならないか、確認する必要があります。
重要度は低いです。
所轄の警察署、消防署及び労災指定病院の位置は、安全衛生管理を行う上で重要ですが、仮設計画においては重要度は低いです。
重要度が高いです。
配電線・通信線・給排水管等の状況を確認し、仮設計画を立てることは重要です。
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