2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
5 問49
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和3年度(2021年)後期 5 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
架空配電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 配電用避雷器を区分開閉器の近くに取り付けた。
- 高圧配電線の短絡保護のため、過電圧継電器を施設した。
- 高圧架空電線路の電線と支持物を絶縁するため、中実がいしを使用した。
- 単相3線式の低圧配電線路の不平衡を防ぐため、線路の末端にバランサを取り付けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
架空配電線路の施工
➀ 高圧架空電線路に使用する電線と、支持箇所の絶縁を保つためにがいしが使われます。がいしの種類は中実がいしで、中に空洞の無い耐張がいしで、引留めする高圧電線に使用します。
② 配電線の保護として、地絡事故時に動作するのが地絡方向継電器で、保護する範囲を判断して遮断器を自動遮断させます。地絡方向継電器のバックアップと母線保護として働くのが、過電圧継電器です。
③ 雷サージから保護するために避雷器が取り付けられますが、事故時にその区間だけを配電線路から切り離すものが区分開閉器で、避雷器の側に据付けて効果を発揮するため、柱状に設置されます。
④ 単相3線式の低圧電路では、負荷に不平衡が起きると電圧不平衡となります。この不平衡対策として、負荷を対称に配分することの他に、線路の末端にバランサという単巻変圧器を設置することで、不平衡が解消されます。
〇 適切です。
× 不適切です。
短絡保護ではなく、地絡保護です。
〇 適切です。
〇 適切です。
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02
高圧配電線の系統について、一般的に、過電流継電器、地絡継電器等によって異常を検出し、配電線に接続されている遮断機によって、保護されています。
雷等が発生した際に、サージを接地側へと流し、配電機器を保護します。区分開閉器の近くに取り付けて使用されています。
線間短絡の保護、過負荷電流を検知するために、過電流継電器を設置します。
高圧中実がいしとは、中に空洞がない耐張がいしのことで、電柱と配電線の支えと絶縁の役割を担っています。
単相3線式の低圧配電線路の片相のみに負荷をつないだ場合に電圧の不平衡が生じます。負荷電圧の不平衡のバランスを保つ為に、バランサを取り付けます。
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03
架空配電線路の施工に関する問題です。
正しいです。
避雷器は雷から機器を保護するもので、区分開閉器や変圧器などの機器の近くに設置します。
誤りです。
短絡保護には、配電用変電所の配電線に過電流継電器が施設されます。
正しいです。
中実がいしは支持物に取り付け電線を支持し、地絡しないように電線と支持物を絶縁するものです。
正しいです。
単相3線式で2相の負荷容量が大きく違う場合、系統事故時に各相の電圧が不平衡になるのを防ぐために取り付けます。
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