2級電気工事施工管理技士の過去問
令和3年度(2021年)後期
5 問48

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この過去問の解説 (3件)

01

発電機を設置する際には、出力容量、用途等によって関係法令に沿って施工する必要があります。

選択肢1. 燃料小出槽の通気管の先端は、地上4m以上の高さとし、窓の開口部から1m以上離隔した。

危険物の規制に関する規則では、燃料小出槽の通気管の先端は地上4m以上の高さとし、窓の開口部から1m以上離隔することが定められています。

選択肢2. 主燃料タンクが燃料小出槽より高い場所にあったので、燃料給油管の主燃料タンクの直近に緊急遮断弁を設けた。

主燃料タンクから燃料小出槽への給油管について、主燃料タンクの油面が燃料小出槽の油面よりも常に高い位置にある場合には、緊急遮断弁を設置しなければなりません。

選択肢3. 共通台板が振動するため、耐震ストッパを省略し、防振装置を用いて基礎に取り付けた。

大きな揺れによって変圧器が転倒する恐れがある為、防振装置を用いる場合には、耐震ストッパ等によって振れ止めを施します。

選択肢4. 発電機と接続するケーブルには、十分に余長をもたせて、ケーブルに張力がかからないようにした。

揺れや振動により、ケーブル接続部への負荷がかかる為、接続ケーブルに常に張力がかかるような施工をしてはいけません。

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02

ディーゼル発電設備の施工について

➀ 燃料配管

主燃料タンクから燃料小出槽へ行く燃料給油管が、主燃料タンクの方が燃料小出槽より油面が高い位置にある場合、遠隔操作で燃料を遮断する緊急遮断弁を主タンク近くに設ける必要があります。

・主燃料タンクの方が燃料小出槽より油面が低い位置にある場合、移送ポンプで流せるオーバーフロー管設けて主燃料タンクに戻します。

② 燃料貯蔵タンク

先端が、屋外にある場合は、地上 4 m以上の高さとして、建築物の窓や出入口開口部から、1 m以上離します

③ 振動対策

防振架台の納品時の耐震ストップバルブは緩め、防振架台と基礎の間に防振装置を取付けます

④ 配線

・機器からの配線は堅固に固定して電気的に完全に接続し、接続点に張力が加わらないように余裕ある長さとします

選択肢1. 燃料小出槽の通気管の先端は、地上4m以上の高さとし、窓の開口部から1m以上離隔した。

〇 適切です。

選択肢2. 主燃料タンクが燃料小出槽より高い場所にあったので、燃料給油管の主燃料タンクの直近に緊急遮断弁を設けた。

〇 適切です。

選択肢3. 共通台板が振動するため、耐震ストッパを省略し、防振装置を用いて基礎に取り付けた。

× 不適切です。

耐震ストッパは省略せずに、緩めてそのままにします。耐震ストッパを省略すると、共通架台と機器が地震などの振動でズレる可能性があるためです。

選択肢4. 発電機と接続するケーブルには、十分に余長をもたせて、ケーブルに張力がかからないようにした。

〇 適切です。

ケーブルに張力がかからないようにすることは、電技解釈に規定されています。

まとめ

解説③の耐震ストッパボルトは、防振架台が納品時に下部架台とガタつきがないように、耐震ストッパボルトを取付けて締め付けています。機器設置後には、緩めて防振効果が出るようにする必要があります。

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03

ディーゼル発電設備の施工に関する問題です。

選択肢1. 燃料小出槽の通気管の先端は、地上4m以上の高さとし、窓の開口部から1m以上離隔した。

正しいです。

危険物の規制に関する規則第20条(通気管)で規定されています。

選択肢2. 主燃料タンクが燃料小出槽より高い場所にあったので、燃料給油管の主燃料タンクの直近に緊急遮断弁を設けた。

正しいです。

選択肢3. 共通台板が振動するため、耐震ストッパを省略し、防振装置を用いて基礎に取り付けた。

誤りです。

機器に適した耐震ストッパを設ける必要があります。

選択肢4. 発電機と接続するケーブルには、十分に余長をもたせて、ケーブルに張力がかからないようにした。

正しいです。

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