2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問6
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造におけるコンクリートの特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 生コンクリートの軟らかさを表すスランプは、その数値が大きいほど軟らかい。
- コンクリートの圧縮強度と引張強度は、ほぼ等しい。
- コンクリートのアルカリ性により、鉄筋のさびを防止する。
- 鉄筋のかぶり厚さは、耐久性及び耐火性に大きく影響する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
コンクリートはアルカリであり、鉄筋と組み合わせることで、鉄筋の錆を防止することができます。また、コンクリートは引張強度が弱く、鉄筋は圧縮強度が弱いですが、これらも組み合わせ(鉄筋コンクリートにする)を行うことで、欠点を補うことができるのも特徴です。
正しいです。
コンクリートは圧縮強度は強く、引張強度は弱いです。
誤りです。
鉄筋の酸化による錆びつきを、コンクリートのアルカリ性で中和することで防止します。
正しいです。
正しいです。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
02
問題は、鉄筋コンクリートの構造とコンクリートの特性からの出題です。
〇 正しいです。
スランプは、コンクリートの軟らかさあるいは流動性の程度を示す指標です。コンクリートの打込みの施工性から定められる指標です。
JISでは、スランプコーンに生コンクリートを入れて逆さにし、コーンを引き抜いたときにコンクリートの頂部の下がり具合をスランプ値とします。この値が大きいほどコンクリートは軟らかいということになります。
× 誤りです。
コンクリートは圧縮力に強く、引張力に弱いという特徴があります。逆に、鉄筋は、圧縮力に弱く、引張力に強いという特徴があります。したがって、鉄筋コンクリート造りは、鉄筋が引張応力を負担し、コンクリートが圧縮応力を負担し、両者が一体となって、丈夫な建造物が出来上がります。
したがって、「圧縮強度と引張強度は、ほぼ等しい」は、誤った記述です。
〇 正しいです。
コンクリートはアルカリ性で、鉄筋に対しては防錆の効果があります。しかし、空気中の二酸化炭素と表面で接していて、経年劣化でアルカリ性を失っていきます。これによってコンクリートが中性化し、鉄筋の腐食の原因になります。
〇 正しいです。
鉄筋で、主筋の周囲を包んでいるあばら筋を覆うようにコンクリートがかぶさりますが、このコンクリート表面から鉄筋までの厚さを、かぶり厚さといいます。かぶり厚さは、火災時に鉄筋を保護し、また鉄筋の錆を防止するため、鉄筋とコンクリートの付着力の確保が、鉄筋コンクリートの耐久性に影響します。
<コンクリートのまとめ>
・スランプ値は生コンクリートの軟らかさの指標値で、軟らかいほど大きい。
・コンクリートは圧縮力に強く、引張力に弱い。
・コンクリートはアルカリ性です。
・鉄筋のかぶり厚さは、鉄筋コンクリートの耐久性と耐火性に影響します。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
03
鉄筋コンクリート構造は、アルカリ性のコンクリートによって鉄筋の錆を防止し、適切なかぶり圧を施工管理することで、鉄筋の耐火性能や耐久性能を向上させます。
凝固前の生コンクリートを用いて、コンクリートの軟らかさを測定する試験のことをスランプ試験といいます。コンクリートの運搬や打設のし易さを推定することができます。
コンクリートは、「圧縮に強い」、「引張に弱い」という強度特徴を持っています。
設問のとおりです。
設問のとおりです。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
前の問題(問5)へ
令和4年度(2022年)後期問題一覧
次の問題(問1)へ