2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問5
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄道線路及び軌道構造に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
- 道床とは、レール又はまくらぎを支持し、荷重を路盤に分布する軌道の部分のことをいう。
- 建築限界とは、建造物の構築を制限した軌道上の限界のことをいう。
- 軌道中心間隔とは、並行して敷設された2軌道の中心線間の距離のことをいう。
- スラブ軌道とは、道床バラストを用いた軌道のことをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
スラブ軌道とは、コンクリートによる道床のことで、砂利・砕石による場合と比べて軌道狂いが発生しにくいのが特徴です。
道床は砂利・砕石による層を成しており、これで上部のレールやまくらぎを支持します。
正しいです。
道路上で車両や歩行者の通行に支障をきたさない範囲で、物の建築や設置を行わなければなりません。正しいです。
この中心間の距離は、車両同士の行き違いの際に、安全が確保されるように決められます。
正しいです。
スラブ軌道にはバラスト(砂利・砕石)でなく、コンクリートが用いられます。
誤りです。
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02
JIS E 1001(鉄道-線路用語)に、鉄道線路及び軌道構造に関する用語と定義が出ています。
線路一般、軌道構造及び材料、検査、保線作業、保線機械器具、軌道強度の6項目から成っています。用語は200近くあります。
〇 適切です。
道床とは、レールとまくら木を支持し、まくら木と路盤間に砕石や粒度がそろった砂利で構成され、レール・まくら木からの荷重を、路盤に分布して伝える軌道の構造部分です。なお、軌道とは、列車を走らせるための通路で、レールから道床まで含んだ部分です。
〇 適切です。
建築限界とは、車両が安全に運転できるように、線路に近接する建物や列車設備など建築物が、入らないように制限された空間の限界です。線路に近接して建造物を設置する場合、車両限界から建築限界の間の空間に、建造物が入らないように設置する必要があります。
〇 適切です。
2つの並列して施設された軌道の、それぞれの中心の間の距離が、軌道中心間隔です。それぞれの軌道を走る列車の接触を避け、片方の軌道の保線作業時に支障が無いように、間隔が設定されています。
× 不適切です。
レールを支持するまくら木の下に砕石や砂利を敷いたバラストの代わりに、まくら木の下にコンクリートスラブを敷いた軌道が、スラブ軌道です。
道床バラストを用いた軌道の用語は、「バラスト軌道」です。
選択肢の解説には、JISの表現をそのまま記載すると、JISの鉄道線路の定義にはJISの鉄道線路中の用語がそのまま含まれて理解し難くなるために、用語の定義中に含まれるJIS用語を使用しないように解説文を加えています。
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03
鉄道路線や軌道構造に関する記述は、「日本産業規格(JIS)」で決められており、「鉄道に関する技術上の基準」も国によって設けられています。
道床とは、まくら木の位置を固定し、軌道のゆがみを防止するために敷き詰められた砕石のことを言います。敷き詰められた砕石によって、列車の走行荷重が分散され、列車の乗り心地が良くなります。
建築限界とは、交通物を安全に通過させる為に必要な、許容空間を確保するために設けられた規定です。
軌道中心間隔を設けることによって、並列して敷設された軌道上を走る列車同士が、横揺れによって接触することを防止しています。
スラブ軌道とは、道床の一種であり、バラスト(砕石)ではなく、コンクリートなどの連続した個体が用いられます。
新幹線や高架線路で使用されています。
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