2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
1 問9

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 1 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

電力系統における変電所の役割に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 送配電電圧の昇圧又は降圧を行う。
  • 電力を有効に利用できるよう電力の流れを調整する。
  • 事故点を検出し、系統から切り離して事故の波及を防ぐ。
  • 需要変動に応じ系統周波数を一定に保つため、出力調整を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

電力系統における変電所の役割に関する問題です。

選択肢1. 送配電電圧の昇圧又は降圧を行う。

〇 正しいです。

配電電圧が適正範囲内に収まるように調整します。

選択肢2. 電力を有効に利用できるよう電力の流れを調整する。

〇 正しいです。

電力の力率が良くなるように調整します。

選択肢3. 事故点を検出し、系統から切り離して事故の波及を防ぐ。

〇 正しいです。

配電線に事故があった場合、事故系統を遮断します。

選択肢4. 需要変動に応じ系統周波数を一定に保つため、出力調整を行う。

✕ 誤りです。

出力調整を行うのは、発電所の役割です。

主に、火力発電所の発電量を調節します。

まとめ

変電所の基本機能に関する問題です。

配電線の電圧が高くなるほど、送電喪失は小さくなります。

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02

電力系統における変電所の役割に関する問題です。

選択肢1. 送配電電圧の昇圧又は降圧を行う。

正しいです。

連系用変圧器、配電用変圧器の負荷時タップ切替装置により、送配電電圧の昇圧・降圧を行います。

選択肢2. 電力を有効に利用できるよう電力の流れを調整する。

正しいです。

変電所の遮断器や断路器を操作し、電力系統を変更することで、電力の流れを調整します。

また、分路リアクトル等の調相設備用開閉器を入切することで、無効電力を補償し、効率よく電力を供給します。

選択肢3. 事故点を検出し、系統から切り離して事故の波及を防ぐ。

正しいです。

送配電線に施設する保護継電装置により事故点を検出し、自動で遮断器を切ることで、健全系統への事故の波及を防ぎます。

選択肢4. 需要変動に応じ系統周波数を一定に保つため、出力調整を行う。

誤りです。

系統周波数を一定に保つための出力調整は、発電所で行います。

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03

このような設問には注意して回答しましょう。

まずは設問の文章、

「電力系統における変電所の役割に関する記述として、最も不適当なものはどれか。」

ということは4つ中3つは正しいことを書いてあります。1つの不適切なものを選べば正答になります。

選択肢1. 送配電電圧の昇圧又は降圧を行う。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢2. 電力を有効に利用できるよう電力の流れを調整する。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢3. 事故点を検出し、系統から切り離して事故の波及を防ぐ。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢4. 需要変動に応じ系統周波数を一定に保つため、出力調整を行う。

正答です。

※記載事項が誤り

まとめ

問題文をしっかりと読むことを心掛けていきましょう。

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