2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問18 (2 問6)
問題文
架空送電線路で生じる電力損失として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問18(2 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
架空送電線路で生じる電力損失として、最も不適当なものはどれか。
- コロナ損
- 抵抗損
- 誘電損
- がいし漏れ損
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この過去問の解説 (3件)
01
架空送電線路で生じる電力損失は、送配電時に電線路で発生する損失で、選択肢にあるような原因で電力損失が起こります。
正
送電線の電圧が高くなると電線表面の電位傾度が増え、空気絶縁が破れてイオン化し、部分放電を起こし、これがコロナ放電で、電力損失を起こします。
コロナ放電防止対策は、いろいろな方法があります。
正
電線に電流が流れると、電線の抵抗によって発熱し、それが電力損失となります。
誤
誘電損は地中送電線で起こる電力損失です。
誘電損は、誘電体への充電や放電によって起こる損失です。
正
がいしは絶縁体で電流の漏れは基本的にはありませんが、劣化して雨に濡れるなどによっては、わずかな電流ががいし表面から流れることがあり、それが電力損失となります。
電力損失の要因はいくつかありますが、一般的には、電力損失は抵抗による損失として、計算されます。
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02
架空電線路の損失にはコロナ損、抵抗損、がいし漏れ損などがあります。
正となります。架空電線路においてコロナ放電により発生する損失で、コロナ損により誘導障害や通信障害が生じます。
正となります。電線導体内部の抵抗により発生する損失となります。
誤りとなります。誘電損は誘電体への充電や放電に伴って発生する損失です。
正となります。架空電線路において、がいしに発生する損失です。
地中電線路の電力ケーブルの電力損失の問題も出ることがあるので暗記しましょう。
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03
架空送電線路とは、高電圧で、大容量の電気を送ることが可能ですが、その分様々な電力損失を生じやすくなります。
送電線周辺で発生する放電現象による電力損失です。
高電圧がかかる導体の周囲の空気等の流体のイオン化によって、電力の一部が音、光、熱等になって失われる損失です。
抵抗損とは、電気抵抗によって発生する発熱による電力損失です。
抵抗損は、下記オームの法則で表すことができます。
損失:I2×R(W)
I:電流(A)
R:抵抗(Ω)
上記関係式から抵抗損を低減するには、抵抗を小さくすることが有効です。
誘電損失とは、誘電体に交流電場を加えたときに、そのエネルギーの一部が熱となって失われる現象です。
架空送電線路で生じる電力損失とは、関連がありません。
がいしとは、送電線や配電線などの電気の流れる電線と鉄塔や電柱とを絶縁する器具で、高い絶縁能力と強度があります。
がいし漏れ損とは、がいしから発生する漏れ電流のことであり、電力損失につながります。
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