2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)後期
2 問8
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 2 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
高圧配電線路で一般的に採用されている中性点接地方式として、適当なものはどれか。
- 抵抗接地方式
- 補償リアクトル接地方式
- 直接接地方式
- 非接地方式
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この過去問の解説 (2件)
01
変圧器中性点は、系統での地絡などの事故が起きたときに、過電圧の抑制と保護継電器の動作が確実に行うために、接地します。
接地の方式は、選択肢にあるような方式がありますが、それぞれ特徴があって、適した配電系統で使用されます。
不適
抵抗接地方式は100~1000Ωの抵抗を通して接地する方式で、誘導障害と地絡継電器の確実な動作を行うため、電位上昇が大きく、地絡電流も大きくなって、配電線路の制御には適しません。
一般的に、抵抗接地方式は、22~154kVの送電系統に用いられます。
不適
補償リアクトル接地方式は、地絡故障時の異常電圧発生防止の目的で、66~154kVの送電系統に用いられます。
不適
直接接地方式は、中性点を実抵抗値が0である導体で設置する場合を言います。
健全相の電圧上昇はほぼなく、異常電圧は他の方式より少なく、地絡電流が最大となり、保護継電器の動作が非常に早くなり、保安上有効です。
送電電力187kV以上の送電系統に用いられ、配電線路では使用できません。
適
変圧器がΔ―Δ結線回路では、中性点がないため、中性点接地をしない方式です。
非接地方式は、地絡電流が小さいため地絡検出が難しく、33kV以下の配電系統に用いられます。
なお、日本の配電系統の最大電圧は、6.6kVと決められているため、6.6kV以下の配電系統で使用されます。
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02
高圧配電線路で最も多く採用されている中性点接地方式は非接地方式となります。
誤りとなります。抵抗接地方式は、特別高圧の22kV~154kVにおいて最も一般的に広く採用されています。
誤りとなります。補償リアクトル接地方式は特別高圧の66kV~154kVの地中送電線に使用されています。
誤りとなります。直接接地方式は、特別高圧187kV以上の超高圧送電線路で用いられます。
正となります。主にΔ結線の変圧器を使用した、短距離の高圧配電線路で用いられます。
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