2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問26 (2 問14)

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問26(2 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

地中電線路と比較した架空電線路に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 建設費が安い。
  • 雷、風雨、氷雪など自然現象の影響を受けやすい。
  • 都市の景観との調和が困難である。
  • 事故・故障時の復旧に時間がかかる。

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この過去問の解説 (3件)

01

地中電線路と架空電線路の特徴を比較しており、イメージが付きやすいので暗記しましょう。

選択肢1. 建設費が安い。

正となります。地中電線路は掘削や埋設により建設費が高く、架空電線路は地上のため建設費を安く抑えられます。

選択肢2. 雷、風雨、氷雪など自然現象の影響を受けやすい。

正となります。地中電線路は地中のため影響を受けにくく、架空電線路は地上のため影響を受けやすいです。

選択肢3. 都市の景観との調和が困難である。

正となります。地中電線路は地中のため景観に影響を与えにくいです。架空電線路は地上のため景観との調和は難しいです。

選択肢4. 事故・故障時の復旧に時間がかかる。

誤りとなります。地中電線路は建設や工期が長いことに加えて、事故点の発見に時間を要します。また地中のため道路やその他の設備との干渉もあり、復旧に時間を要します。架空電線路は地上のため事故点を発見しやすく、地中に比べて復旧は早くなります。

まとめ

地中電線路はその反対になるので、どちらかの特性を覚えてその反対を考えるとよいかもしれません。

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02

架空送電線にはいろいろなデメリットがあるため、地中送電線路が作られ、その構造は、ケーブルとケーブルを収容する地下施設です。

この問題では架空電線路に関するメリット・デメリットを選ぶ問題ですが、地中送電線路のメリット・デメリットを探っていき、その逆が架空電線路のメリット・デメリットになります。

選択肢1. 建設費が安い。

地中送電線路建設は、架空電線路建設に比べ、高額になります。

選択肢2. 雷、風雨、氷雪など自然現象の影響を受けやすい。

地中送電線路では、付近の家屋の火事、暴風雨、落雷、着雪による影響がありません。

選択肢3. 都市の景観との調和が困難である。

地中送電線路は地下にあるため、都市の景観との調和とは関係がありません。

選択肢4. 事故・故障時の復旧に時間がかかる。

地中送電線路の事故復旧が複雑となって、長い時間を要します。

よって、架空電線路の事故復旧は、短時間で解消できます。

参考になった数9

03

地中電線路は 地面の中に埋められた電線路で、架空電線路は 鉄塔や電柱で空中に架けられた電線路です。
両者の特徴を比較して答えを絞ります。

選択肢1. 建設費が安い。

正しいです。

 

地面を掘削して さらに埋設したケーブルを保護しないといけないため 地中電線路は建設費が高くなります。
地中化方式には 暗渠方式、管路方式、直接埋設方式があります。

選択肢2. 雷、風雨、氷雪など自然現象の影響を受けやすい。

正しいです。

 

自然現象に直接さらされるため 架空電線路の方が影響を受けやすく、地震でも電柱の倒壊などの影響を受けます。
耐災性は地中送電の特徴です。

選択肢3. 都市の景観との調和が困難である。

正しいです。

 

架空電線路は 地上に電柱や電線があるため 景観との調和が困難です。一方 地中電線路は景観に影響を与えません。

選択肢4. 事故・故障時の復旧に時間がかかる。

誤りです。

 

架空電線路は故障個所を目視で発見できるので 地中伝送路よりもの復旧が早いメリットがあります。故障個所にアクセスするために 地面を掘削しないといけない点でも 地中電線路の方が復旧に時間がかかります。 

まとめ

架空伝送路と比較した地中伝送路の特徴を確認してきましょう。
●初期費用:高い
●運用コスト:安い
●保守性:良い
●外部からの影響:少ない
●外部への影響:少ない

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