2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問16 (ユニットC 問6)
問題文
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問題
2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問16(ユニットC 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- 送電線をねん架する。
- 故障箇所を高速度で遮断する。
- 送電線と通信線の間に遮へい線を設ける。
- 送電線の中性点の接地抵抗値を小さくする。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、架空送電線から通信線に生じる電磁誘導障害に対して、どのような対策が適切かを問うものです。特に、地絡事故や電流の変化によって通信線に影響が出ないようにするための工夫が求められます。
これは適切です。
ねん架(ねじりながら張ること)によって、電磁誘導が一方向に偏らないように分散され、通信線への影響を抑える効果があります。
これは適切です。
地絡などの事故が起きたとき、早く遮断することで誘導障害の発生時間を短くすることができます。
これは適切です。
有効な方法です。
遮へい線は、電磁界を通信線に届かせないようにする働きがあります。
通信線の近くに張ることで、誘導障害の軽減に役立ちます。
これは不適当です。
中性点接地抵抗を小さくすると、地絡事故時に流れる電流が大きくなりやすくなり、誘導障害が強くなる可能性があります。
通常は、地絡電流を抑えるために接地抵抗値をある程度高く設定するのが一般的です。
この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。
中性点の接地抵抗値を小さくすると、通信線に対する電磁誘導障害がむしろ悪化する可能性があるため、不適当です。
他の対策は、すべて通信線への誘導障害を軽減する有効な方法です。
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02
架空送電線により通信線に発生する電磁誘導障害の軽減対策に関する問題です。
三相送電線の場合の電磁誘導は、故障時以外はほとんど平衡した負荷状態で使用されるため、線電流はバランスして流れています。
通信線と電線3本との間の相互インダクタンスは、各相ともほとんど同じで、平常時には電磁誘導電圧は起こりません。
送電線が地絡故障して過大な地絡電流が流れると、大地を帰路する零相電流が流れ、電磁誘導作用によって通信線に誘導電圧が大きく生じ、送電線と通信線の平行長と零相電流に比例した大きさになります。
正
問題文通りの内容です。
架空送電路の各相電線は、電線相互間も大地に対しても対象に配列されていないため、各相ごとの作用インダクタスや作動静電容量が、不平衡です。
不平衡によって、変圧器の中性点に残留電圧を生じ、地絡保護への支障、近接通信線への誘導障害を起こします。
不平衡を平衡化するための対応が、ねん架です。
正
問題文通りの内容です。
保護継電方式で、故障を瞬時に除去することで、電磁誘導障害を、送電線側で防止します。
他には、架空地線を用い、故障電流を分流させることで、誘電電流を減らすことができ、これも送電線側で防止策です。
正
問題文通りの内容です。
送電線の発生する磁界と通信線が鎖交することで、電磁誘導が起こり、通信障害を起こします。
電磁誘導対策として、通信線と送電線の間に、導電率のよい遮蔽線を設置するのが、対策の1つです。
誤
送電線の中性点の接地抵抗値を大きくする。
中性点を 100~1000Ωの抵抗体で接地することで、地絡電流を抑制して、通信線への誘導障害を防止し、地絡継電器の動作を確実とします。
したがって、地絡電流が中性点抵抗値で決まるため、小さいと効果が出ません。
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