2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度（2024年）後期
問21 (ユニットC 問11)

適切な記述です。
乾燥した屋内で300V以下の配線であれば、金属線ぴの使用は問題ありません。

これが不適当な記述です。
金属線ぴの施設場所として「湿気の多い場所」や「水気のある場所」は、そもそも施設場所として不適当であり、金属線ぴ工事自体が認められていません。
つまり、「接地すれば使える」というのは誤った解釈です。

この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

適切な記述です。
電気的な導通確保と機械的な接続は、施工基準において必須事項です。

適切な記述です。
「電気設備の技術基準とその解釈」第123条第2項において、

「乾燥した場所に施設し、かつ、使用電圧が対地150V以下であり、かつ、人が接触しないように施設した場合は、接地工事を省略できる」
とされています。したがってこの記述は技術的に認められています。

正

問題文通りの内容です。

「電技解釈第156条(低圧屋内配線の施設場所による工事の種類)」

【 低圧屋内配線は、156-1表に規定する工事により施設します。金属線ぴ工事のみ抜粋します。 】

乾燥した場所(展開した場所でも、点検できる隠ぺい場所でも)で、使用電圧が300V以下の金属線ぴ工事は、●になっているため、施工ができるということです。

誤

湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、施工できない。

先の表で、「湿気の多い場所又は水気のある場所」では、●が無いため、D種接地工事有り無しに関係なく、金属線ぴ工事は施工することができません。

正

問題文通りの内容です。

「電技解釈第161条(金属線ぴ工事)」

第3項第1号

【 金属線ぴ工事に使用する、金属製線ぴおよびボックスや他の附属品は、次のように施設します。

・線ぴ相互および線ぴとボックスや他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続します。 】

正

問題文通りの内容です。

「電技解釈第161条(金属線ぴ工事)」

第3項第2号のロ項

【 線ぴには、D種接地工事を施します。

ただし、次のロ項に該当するときは、D種接地工事はしなくても構いません。

ロ項：屋内配線の使用電圧が直流300Vか交流対地電圧が150V以下の場合は、電線を収める線ぴの長さが8m以下のものに、簡易接触防護措置を施すこと、または乾燥した場所に施設するときです。 】