2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問22 (ユニットC 問12)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問22(ユニットC 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
  • PF・S形の主遮断装置は、高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズを組み合わせたものである。
  • PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下である。
  • CB形の主遮断装置は、断路器と過電流継電器を組み合わせたものである。
  • CB形の受電設備容量は、4000kV・A以下である。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、キュービクル式高圧受電設備の種類と構成、使用条件に関する知識を問うものです。PF・S形やCB形といった代表的な受電設備について、JISに基づく正しい知識を確認します。

選択肢1. PF・S形の主遮断装置は、高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズを組み合わせたものである。

これは適切な記述です。
PF・S形とは、「Power Fuse with Switch」の略で、LBS(高圧交流負荷開閉器)と高圧限流ヒューズ(PF)を組み合わせた構成です。
遮断機能はヒューズが担い、LBSが開閉操作を担当します。

選択肢2. PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下である。

これは適切な記述です。
PF・S形は比較的小容量の設備に適しており、300kV・A以下での使用が標準的です。
それ以上の容量になると、CB形が使われます。

選択肢3. CB形の主遮断装置は、断路器と過電流継電器を組み合わせたものである。

これは不適切な記述です。
CB形とは、「Circuit Breaker」の略で、遮断器(CB)と保護継電器(OCRなど)を組み合わせたものです。断路器(DS)は、主遮断装置とは別に設けられるもので、主遮断装置の構成要素ではありません。したがってこの記述は誤りです。

この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

選択肢4. CB形の受電設備容量は、4000kV・A以下である。

これは適切な記述です。
CB形は大容量向けの高圧受電設備であり、4000kV・A以下の範囲で使用されることが一般的です。

まとめ

CB形の主遮断装置を「断路器と過電流継電器の組み合わせ」としている記述は誤りです。
CB形では主遮断装置として遮断器(CB)自体が中心となり、断路器は補助的に設けられるものです。
したがって、この記述は不適当です。

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02

「日本産業規格(JIS)」上の、キュービクル式高圧受電設備に関する問題です。

対称のJISは、JIS C 4620「キュービクル式高圧受電設備」です。

選択肢1. PF・S形の主遮断装置は、高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズを組み合わせたものである。

問題文通りの内容です

 

JIS(7.3.6  主遮断装置)より

PF・S形は,高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズとを組み合わせたもの、または一体としたものです

必要に応じ、地絡継電装置を組み合わせます。

1) 高圧側の短絡に対しては、限流ヒューズが遮断し、地絡に対しては,高圧交流負荷開閉器が自動開路する機能を持ちます。

限流ヒューズと引外し形高圧交流負荷開閉器との動作協調は、十分に保てるとします。

2) 高圧交流負荷開閉器の定格投入電流は、受電点短絡電流に対応する限流ヒューズの限流値以上とします。

3) 限流ヒューズは、JIS C 4604に規定するヒューズを使います。

4) 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器は、ストライカによる引外し方式とします。 】

選択肢2. PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下である。

問題文通りの内容です

 

5.表1-キュービクルの種類より

主遮断装置

の形式

屋内外用

の別

保守形態に

よる形状

受電設備容量
CB形屋内用前後面保守形4000 kVA以下

前面保守形

(薄型)

屋外用前後面保守形

前面保守形

(薄型)

PF・S形屋内用前後面保守形300 kVA以下

前面保守形

(薄型)

屋外用前後面保守形

前面保守形

(薄型)

 

PF・S形の受電設備容量は、300kV・A以下です

選択肢3. CB形の主遮断装置は、断路器と過電流継電器を組み合わせたものである。

CB形の主遮断装置は、遮断器と過電流継電器を組み合わせたものである

 

JIS(7.3.6 主遮断装置)より

CB形の主遮断装置は、遮断器と過電流継電器とを組み合わせたもの、または、一体としたものです

必要に応じ、地絡継電装置を組み合わるほか、次によります。

1) 制御電源は、地絡・短絡などの事故時には、確実に動作させるため、安定電源とします。2) 引出し形遮断器の場合、断路機構との間に、インタロックを構成します。 】

選択肢4. CB形の受電設備容量は、4000kV・A以下である。

問題文通りの内容です

 

CB形の受電設備容量は、4000 kV・A以下です。

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