介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
総合問題 問120

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 総合問題 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Nさん(75歳、女性)は一人暮らしで、公営住宅の3階に住んでいる。公営住宅にはエレベーターはない。10年前より高血圧の 内服治療を受けている。軽度の知的障害があるが、通常の生活を送っている。近所に住んでいる甥は週に1回程度Nさん宅を 訪問し、金銭管理面の世話をしている。
1か月くらい前から、いつものように動くと息切れがする、疲れやすい、足がむくんでだるい、お腹が張るなどの症状がNさんに 出現した。主治医から「心不全(heart failure)を起こしているから安静にするように」と告げられた。入院治療を勧められたが拒否し、 自宅での生活を続けることになった。甥はNさんのことを心配し、介護保険制度を利用することを提案した。

【問題】
さらに2週間が経過して、Nさんの生活は病気になる前の状態に近くなり、訪問看護サービスは終了となった。 一方、仕事の都合でNさんの甥は遠方に引っ越した。
今後、Nさんが自立した生活をしていくための訪問介護員の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

4は、Nさんが高血圧・心不全の持病があり、階段の上り下りが心臓に与える負担が大きいことから適切です。

1は、訪問介護員の判断で訪問介護サービスを終了することはできないため不適切です。甥も遠方に引っ越したことから考えても、サービス終了は不適切です。2は、訪問介護員が金銭の管理を行ってはいけないことなので不適切です。3は、Nさんが持病を持っていること、軽度の知的障害を持っていることから不適切です。5は、高血圧症の人は減塩にしなければならず、不適切です。

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02

正解は4です。
心不全がある為、日常の階段の上り下りは心臓に負荷がかかります。Nさんが外出などの活動を妨げる要因ともなるので、1階への転居を勧めるのが適切です。

1→Nさんは心不全・高血圧の持病があり知的障害もある事、そして金銭管理面を助けていた甥が遠方になった事から、介護サービスを終了する事は適切ではありません。また、介護サービスを終了する判断は介護員が行う事ではありません。

2→金銭管理は訪問介護員が行う事ではありません。
社会福祉協議会の日常生活支援事業にて日常的金銭管理のサービスを受ける事ができます。

3→Nさんの自立した生活を問われているので、甥を尋ねる事は適切ではありません。

5→Nさんは高血圧の持病があるので、味付けを薄く、塩分控えめの食事が適しています。なので×。

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03

正解は4です。
他の選択肢は、高血圧で心不全を起こしたNさんが自立した生活を送るための対応とは言えず不適切です。

参考になった数10