介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
レクリエーション活動援助法 問37

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) レクリエーション活動援助法 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
一人っ子のFさん(39歳、男性)は、スポーツ万能で成績も優秀であった。大学卒業後、大手企業に勤務していた。結婚を3ヵ月後に控えた29歳の時、プールへ飛び込んだ際、頚髄を損傷して四肢麻痺となった。受傷前は婚約者と映画を一緒に見に行ったり、自分たちの子供を夢見て語り合ったりしていたが、受傷から1年後、自ら婚約を破棄した。
2年前の37歳の時に身体障害者療養施設に入所した。パソコンで各種ホームページを見る生活が中心であり、施設内での行事への参加には積極的ではないが、様々な情報を収集して施設内で啓発する役割には生きがいをもっている。最近「若いころは楽しかった」と漏らす。昨年、父を亡くした際、「親戚、友人や同窓生に会いたくない」と通夜や葬式の参列を拒んだことから、唯一の肉親である母親との面会は途絶えている。パソコンでメールをやりとりしている友達はいるが、自分に障害があることを伝えてはいない。

【問題】
今後のFさんに対する社会参加を推進するためのレクリエーション活動授助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。
問題文中に「親戚、友人や同級生に会いたくない」とあります。母親とも面会できていない状態です。昔の自分を知っている人と会うのはFさんにとっては、苦痛を感じるものかもしれないので、Fさんの変化を感じとれない段階で積極的に同窓会に参加させるのは適切ではありません。
Fさんは施設内での役割に生きがいを感じているため、1は適切です。また3~5は、Fさんの好きなこと、得意なこと、できることを生かしたものとして適切です。

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02

正解は「2」です。
「親戚、友人や同級生に会いたくない」との理由から父親の葬儀にも参加できなかったFさんにとって、けがをする前からの知り合いに会うことは精神的な苦痛が大きいものと考えられます。
本人の心境の変化を見守り、必要があれば援助すべきですが、援助者側からの積極的な働きかけは適切ではありません。

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03

正解は2です。
本人自ら望まず拒んでいる事に対して、あえて働きかけを行うことは援助として適切ではありません。

参考になった数3