介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
老人・障害者の心理 問39

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 老人・障害者の心理 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

老化に伴う心理と適応機制に関する次の組み合わせのうち、正しいものを一つ選びなさい。
  • 他の人との間に生じる劣等感情を、優越感情で補おうとする。------補償
  • 忍耐力や抑制がきかなくなることにより、人に依存する。-----------反動形成
  • 新しいことをなるべく避けようとする。---------------------------投射
  • 認めることのできない要求を、他人の中にある要求と考える。-------抑圧
  • 自分の不安や緊張、葛藤などから逃げ出す事で安定を図る。-------合理化

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

反動形成…防衛機制の一つで、自分の思っている気持ちを隠したいがために正反対の行動をとる事です。(好きな人にわざとそっけない態度を取る等)

投射…防衛機制の一つで、自分の中にある他人にはあまり良く思われないような感情を自分以外の誰かのせいにして自己防衛をする事です。(自分が相手を嫌って避けているのに、相手が自分を避けていると周りに言ったり思い込んだりする等)

抑圧…逃避規制の一つで、実現が難しい欲求や感情を自分の中で抑え込む事です。(育児や家事を全て放り出して誰も知らない土地へ行きたい等)

合理化…防衛機制の一つで、もっともらしい理由をつけて自分を正当化する事です。(中々昇格出来ないのは上司の見る目がないからだ等)

参考になった数41

02

正解は1です。
適応機制とは、人の心の緊張、不安といった不快な感情に対して、心理的に安定を保とうとする働きです。書物によっては防衛機制と呼ぶこともあります。

各選択肢は以下のとおりです。

2→反動形成とは、自分の中では抑えられている欲求が、意識や行動に現れないよう、それと正反対の意識・行動に置き換えられるものを指します。人に依存するとは限りません。

3→投射は書物によっては投影と表現するものもあります。自分自身の感情や資質などを自分で認めず、相手がそのような感情を持っているとするものです。例えば、自分がAさんを好きなのに、それを認めたくなくて、Aさんが自分に気があると思いこむというケースです。

4→抑圧とは実現困難な欲求を心の中に抑え込んでしまうことです。4の説明は投射です。

5→5の説明文は逃避です。合理化とは一見もっともらしい理由をつけて自分を正当化することです。

参考になった数22

03

正解は「1」です。

2 ×…反動形成とは、欲求を抑えこもうとして、欲求とは正反対の意識や行動に置き換えられるもののことを言います。「人に依存する」という点は反動形成の特徴とは限りません。

3 ×…投射とは、自分自身の感情を認められず、否定するために相手がそのような感情を持っていると思い込むことです。自分が嫌いな相手について、「あの人が私のことを嫌っている」と思い込む場合などを言います。

4 ×…抑圧とは実現できない欲求を心の中に抑えこもうとすることです。問題文の内容は「投射」の説明です。

5 ×…合理化とは、もっともらしい理由をつけて自分の考えや行動を正当化することです。問題文の内容は「逃避」の説明です。

参考になった数9