介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
介護技術 問90

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 介護技術 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

施設内感染に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
介護老人福祉施設の入居者Gさん(78歳、女性)が早朝から下痢と嘔吐を繰り返し、午前中に病院を受診し、その結果、ノロウイルス感染の疑いがあることが判明した。
入居者は50名。1ユニット10名が個室で生活し、GさんはユニットQに所属している。それぞれのユニットには共有の居間兼食堂、家庭用浴室がある。静養室は医務室の隣である、
ご飯、味噌汁はユニットごとに準備し、副食は厨房で調理している。
また、同日の午前中にはそれぞれのユニットから希望者が集まり、ホールで書道サークルが実施されていた。

【問題】
感染の拡大防止の対処方法に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 入浴を毎日実施する。
B 手洗いの徹底を図る。
C Gさんを静養室に隔離する。
D 逆性石鹸で吐物を消毒する。
  • A B
  • A C
  • B C
  • B D
  • C D

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この過去問の解説 (3件)

01

A☓ むしろ入浴は避けたほうがいいでしょう。もし入浴する必要があるのであればシャワーだけにするか、入浴する順番を最後にしましょう。
B◯ 手洗いの徹底は感染予防の基本です。とりわけ感染者の嘔吐物や排泄物を処理する時には、ゴム手袋、マスク、エプロンを身につけて行ってください。その後、直接触れていなかったとしても必ず石鹸で手洗いをしてください。正しい方法でしっかりと洗いましょう。
C◯ ノロウイルスの潜伏期間は、24-48時間です。主な症状として嘔吐、下痢、腹痛で、熱が出ることもあります。症状はたいてい2~3日で改善されていきます。ですから、6日間程度二次感染を防ぐため静養室に隔離するのが良いでしょう。
D☓ 逆性石けんはノロウィルスに効果はありません。次亜塩素酸ナトリウムの使用が効果的です。

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02

正解は3です。
B(○)ノロウイルスに限らずですが、感染防止のために手洗いを徹底することは大切なことです。
C(○)ノロウイルスは感染力が非常に強いものです。発症した利用者から出た菌の飛散による二次感染や集団感染を防ぐためにもGさんを静養室に隔離することは適切な対応です。

参考になった数4

03

適切な組み合わせは3です。

手洗いは感染予防の基本です。また、ノロウイルスは感染力が強いため、他の入居者への感染拡大を防ぐために、Gさんを隔離することは適切な対応です。

他の選択肢については以下のとおりです。
A:入浴はGさんの体力の消耗と他の入居者への感染拡大を考えた対処が必要です。
D:吐物は塩素系の溶液での処理が適切です。身近な例としては、家庭で使われる塩素系漂白剤があります。

参考になった数3