介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
総合問題 問120

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 総合問題 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔 事  例 〕
Aさん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病(diabetes mellitus, type2)を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて、2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120〜150mg/dl でコントロールされていた。ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐し、腹痛と発熱が見られた。

Aさんの症状は、治療を受けて1週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で、「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 「つらいことは考えない方がいいですね」
  • 「死にたいぐらい、つらいのですね」
  • 「死にたいと言うと、つらい気持ちが強くなりますね」
  • 「死にたいと言うと、周りの人もつらくなりますね」
  • 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

Aさんはうつ状態にあることが考えられます。
うつ状態の人への対応で大事なのは、気持ちをわかってあげることであり、気持ちの理解をあらわす2が適切と判断することができます。

3や4は、本人が非難されていると受け取る可能性もあり、声かけとしては適切ではありません。

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02

正解は2です。

「つらいから死にたい」といった訴えには、前向きになるような発言や励まし、否定的な応答は逆効果ともいえ不適切です。

意欲が低下し、ぼんやりと過ごすことが多くなったことからも、考えを改めさせるようなことは言わず、相手の辛さを見つめ、見守ることが適切です。

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03

正解は2です。

励ましや否定する言い方は、価値観を押し付けたり相手を追い詰めてしまったりと、逆効果になる場合があります。
相手の思いを受け止め、共感することが大事です。

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