大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問67 (地理B(第1問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問67(地理B(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の図1を見て、世界の自然環境に関する後の問いに答えよ。

土壌や植生の特徴は気候帯の影響を受けている。次の写真1中のア~ウは、図1中の線分x―yに沿った地域にみられる植生を撮影したものである。また、後の文J~Lは、ア~ウのいずれかの土壌の特徴について述べたものである。ア~ウとJ~Lとの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

J  鉄分が溶脱した灰白色のやせた酸性土壌が分布する。
K  腐植層の発達が悪く、夏は凍土が融(と)け湿地状になるやせた土壌が分布する。
L  腐植の集積した栗色の土壌が分布する。
問題文の画像
  • ア:J  イ:K  ウ:L
  • ア:J  イ:L  ウ:K
  • ア:K  イ:J  ウ:L
  • ア:K  イ:L  ウ:J
  • ア:L  イ:J  ウ:K
  • ア:L  イ:K  ウ:J

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい組合せは ア:J イ:L ウ:K です。
線x―yはユーラシア大陸を北から南へと貫きます。

北ほど寒く、南へ行くほど温暖乾燥になるため、植生と土壌も大きく変わります。

写真の景観と土壌の性質を照らし合わせると上の組合せになります。

 


【各選択肢の解説】

・アの景観とJの土壌
アは針葉樹が密に立つ暗い森です。

気温が低い地域のタイガに多い景観で、落ち葉は分解しにくく、雨で鉄分などが深く流されます。

その結果、灰白色で酸性の貧弱なポドゾル(J)ができます。

 

・イの景観とLの土壌
イは草原が広がり、ゲル(移動式住居)が見えます。

雨がそれほど多くない温暖な内陸部で見られるステップです。

枯れ草が毎年地表に積もり、腐植がたまった栗色土(L)が発達します。

 

・ウの景観とKの土壌
ウは低い草が一面に広がり、木がほとんど見えません。

北極圏に近いツンドラの景観で、地中には一年中凍った永久凍土があります。

夏に表面だけ融けるため、水はけが悪い貧弱な湿地状の土壌(K)になります。

選択肢1. ア:J  イ:K  ウ:L

誤りです。

選択肢2. ア:J  イ:L  ウ:K

正しいです。

選択肢3. ア:K  イ:J  ウ:L

誤りです。

選択肢4. ア:K  イ:L  ウ:J

誤りです。

選択肢5. ア:L  イ:J  ウ:K

誤りです。

選択肢6. ア:L  イ:K  ウ:J

誤りです。

まとめ

線x―yの北端はツンドラ、中央はタイガ、南はステップという順に並びます。

気温と降水量の違いが植生を決め、そこからできる土壌も決まります。

気候・植生・土壌は三つそろえて覚えると、世界の自然環境を理解しやすくなります。

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