大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問73 (地理B(第2問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問73(地理B(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

ゲンさんたちは、地理の授業で製造業のグローバル化について探究した。ゲンさんたちが探究したことに関する次の問いに答えよ。

次にゲンさんたちは、自動車以外の製造業にも興味をもち、様々な工業製品の貿易について調べた。次の図は、いくつかの工業製品について、輸出金額の上位15か国・地域が世界の輸出金額に占める割合を示したものであり、カ~クは、衣類、航空機*、テレビのいずれかである。工業製品名とカ~クとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*航空機の部分品や人工衛星などを含む。
問題文の画像
  • 衣類:カ  航空機:キ  テレビ:ク
  • 衣類:カ  航空機:ク  テレビ:キ
  • 衣類:キ  航空機:カ  テレビ:ク
  • 衣類:キ  航空機:ク  テレビ:カ
  • 衣類:ク  航空機:カ  テレビ:キ
  • 衣類:ク  航空機:キ  テレビ:カ

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、衣類:カ 航空機:キ テレビ:ク となります。

カは中国を中心にアジアの発展途上国が目立ち、キはアメリカと西ヨーロッパが大半を占め、クは中国とメキシコの二極が目立ちます。

各製品の輸出国構成と位置がぴったり重なります。

 

 


【各図の特徴と製品の対応】

<図カ→衣類>
・最大の円が中国にあり、そのほかバングラデシュ・ベトナム・インドなどアジアに中型の円が集中。
・欧米は小さめ。
→ 世界の衣類輸出は中国が約4割、次いでバングラデシュやベトナムなどアジアの低賃金国が続きます。

典型的な「縫製産業」の輸出地図と一致します。

 

<図キ→航空機>
・大きな円がアメリカ、西ヨーロッパ(フランス・ドイツ)に並ぶ。カナダやブラジルにも円がある。
・アジアには目立つ円がほぼない。
→ 航空機産業はボーイング(米国)とエアバス(仏・独など)が中心で、カナダ・ブラジルにもメーカーがあります。

地理的分布がそのまま表れています。

 

<図ク→テレビ>
・中国に大きな円、北米のメキシコにも大きな円がある。
・中東欧(ポーランドなど)やベトナムにも中型の円。
→ テレビの完成品は中国とメキシコが2大輸出国で、欧州向けに中東欧、米国向けにメキシコ、近年はベトナムが伸びています。

図の二極構成がテレビ貿易の特徴です。

選択肢1. 衣類:カ  航空機:キ  テレビ:ク

正しいです。

選択肢2. 衣類:カ  航空機:ク  テレビ:キ

誤りです。

選択肢3. 衣類:キ  航空機:カ  テレビ:ク

誤りです。

選択肢4. 衣類:キ  航空機:ク  テレビ:カ

誤りです。

選択肢5. 衣類:ク  航空機:カ  テレビ:キ

誤りです。

選択肢6. 衣類:ク  航空機:キ  テレビ:カ

誤りです。

まとめ

・衣類は人件費の安いアジア諸国が主役。

・航空機は技術力と資本が必要なため、米・欧の先進国に集中。

・テレビは国際分業が進み、中国と米国市場向けメキシコが大きな生産基地。

円の大小と位置を読み取ると、製品ごとの輸出国構成がはっきりわかり、三つの地図を正しく対応させられます。

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