大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問77 (地理B(第2問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問77(地理B(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

ゲンさんたちは、地理の授業で製造業のグローバル化について探究した。ゲンさんたちが探究したことに関する次の問いに答えよ。

製造業のグローバル化について探究してきたゲンさんたちは、先進工業国と新興工業国における製造業のグローバル化による課題とそれに対する企業の取組みについて、次の資料2にまとめた。資料2中の空欄aには先進工業国の取組みを示した語句マとミのいずれか、空欄bには新興工業国の取組みを示した語句PとQのいずれかが当てはまる。空欄aとbに当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

aに当てはまる語句
マ  企業間ネットワークの強化
ミ  技術革新の加速化

bに当てはまる語句
P  製品のブランド化
Q  高い技術力の獲得
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  • a:マ  b:P
  • a:マ  b:Q
  • a:ミ  b:P
  • a:ミ  b:Q

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この過去問の解説 (1件)

01

空欄aはミ 技術革新の加速化、空欄bはQ 高い技術力の獲得が当てはまります。

 

先進工業国では国内工場を研究拠点へ転換し、より高度な開発に集中する動きが見られます。

新興工業国では受託生産を足がかりに、短期間で高度な技術を取り込み、生産と開発の水準を引き上げています。

 

 

 

【aに入る語句の検討】
・資料には「国内の複数の工場を集約し、既存の生産工場を新製品の開発などに向けた研究所に転換した」とあります。
・これは生産拠点を研究開発拠点へ切り替え、技術を高める施策です。
・よってaにはミ 技術革新の加速化が適切です。

 

 

【bに入る語句の検討】
・資料には「外国企業からの受託生産により、短期間で高度な生産や開発ができる環境を整備」とあります。
・受託生産を通じて先進企業の技術を学び、自社の技術力を高めている様子が読み取れます。
・したがってbにはQ 高い技術力の獲得が当てはまります。

選択肢1. a:マ  b:P

先進国の例は研究開発強化であり、企業間ネットワーク強化ではありません。

新興国は技術取得が目的でありブランド化とも合いません。

 

選択肢2. a:マ  b:Q

aが不適切です。

国内工場を研究所に変える主眼はネットワークより技術革新です。

選択肢3. a:ミ  b:P

bが不適切です。

中国企業の例はブランドより技術力の向上に重点を置いています。

選択肢4. a:ミ  b:Q

aもbも記述内容と合致します。

これが最適な選択肢です。

まとめ

先進工業国は国内産業の空洞化を防ぐため、研究開発へシフトし技術革新を進める取組みを強めています。

一方、新興工業国は受託生産を通じて高い技術を吸収し、自国の製造業を高度化させています。

グローバル化の中で、両者はそれぞれの課題に応じた戦略で競争力を高めていることが分かります。

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