大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問80 (地理B(第3問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問80(地理B(第3問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

人口と都市に関する次の問いに答えよ。

次の図は、先進国*と発展途上国**における都市人口と農村人口のいずれかの推移を示したものである。先進国の都市人口に該当するものを、図中の選択肢のうちから一つ選べ。
*北アメリカとヨーロッパの国々、日本、オーストラリア、ニュージーランド。
**先進国以外の国・地域でメキシコを含む。
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この過去問の解説 (2件)

01

このグラフは、先進国と発展途上国における都市人口・農村人口の推移(1900〜2025年)を比較したものです。2025年は予測値です。この中で、先進国の都市人口に該当する線を見抜くためには、「人口の増加ペース」「都市化の進み方」などのポイントに注目する必要があります。


 

選択肢1. ①

人口が最も大きく伸びています。特に1975年以降の急増は、開発途上国での都市化の急進展を反映しています。中国・インド・ナイジェリアなどの大都市圏の人口爆発が背景にあります。誤りです。

選択肢2. ②

1950年までは増加していますが、それ以降は伸びが鈍化し、近年は減少傾向にあります。これは、都市への人口流出(都市化)によるものです。誤りです。


 

選択肢3. ③

ゆるやかに増加し、1950年以降は一定の上昇を維持していますが、①ほどの急激な伸びは見られません。これは、先進国では20世紀前半にはすでに都市化が進んでいたため、都市人口の割合は高いものの、人口全体の増加がゆるやかなことから、都市人口の増加も限定的となっているからです。正解です。

選択肢4. ④

全体として減少傾向にあり、都市への人口集中によって農村部が縮小していることを示しています。特に高度経済成長期以降の過疎化が反映されています。誤りです。

まとめ

覚えておくべきポイント:

先進国は20世紀半ばにはすでに高い都市化率を達成していたため、都市人口の伸びは緩やか。発展途上国は20世紀後半以降に急速に都市化が進み、都市人口が爆発的に増加。都市化の進展=「農村人口が減り、都市人口が増える」という人口構造の変化と連動。


 


 

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02

先進国の都市人口に当てはまるのは③です。

選択肢1. ①

1900年から一貫して最も大きく、2025年に35億人前後まで増えています。
世界全体の人口増の中心は発展途上国なので、①は発展途上国の農村人口と考えられます。

選択肢2. ②

1900年は1億人に届きませんが、1975年以降に急上昇し2025年に30億人を超えています。
発展途上国で都市化が急速に進んでいる様子に一致するため、②は発展途上国の都市人口です。

選択肢3. ③

1900年に約3億人、以後ゆるやかに増え2025年は10億人程度です。
先進国は総人口が10億人強で都市化率が80%前後なので、都市人口は約8~10億人になります。
この数値と増え方がぴったり合うため、③が先進国の都市人口です。

選択肢4. ④

1900年は約4億人ですが、時代が進むにつれ減少し2025年は1億人台です。
これは農業人口が縮小し続ける先進国の農村人口を示しています。

まとめ

・先進国:人口規模が小さく、農村人口は減り続ける。都市人口はゆるやかに増え、2025年でも10億人程度。

・発展途上国:人口規模が大きく、農村人口は依然として最大だが、都市人口が急増して2025年には30億人を超える。

 

これらの特徴から、先進国の都市人口を表す曲線は③であることがわかります。

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