大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問86 (地理B(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問86(地理B(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ヨーロッパに関する次の問いに答えよ。

次の図中のJ~Lは、人口密度、外国生まれの人口の割合、第1次産業就業者割合のいずれかを示したものである。項目名とJ~Lとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 人口密度:J  外国生まれの人口の割合:K  第1次産業就業者割合:L
  • 人口密度:J  外国生まれの人口の割合:L  第1次産業就業者割合:K
  • 人口密度:K  外国生まれの人口の割合:J  第1次産業就業者割合:L
  • 人口密度:K  外国生まれの人口の割合:L  第1次産業就業者割合:J
  • 人口密度:L  外国生まれの人口の割合:J  第1次産業就業者割合:K
  • 人口密度:L  外国生まれの人口の割合:K  第1次産業就業者割合:J

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この過去問の解説 (1件)

01

人口密度:K 外国生まれの人口の割合:J 第1次産業就業者割合:L

この組合せが最も地理的な特徴と一致します。

 

 

人口密度=K
Kは中央ヨーロッパ(ドイツ・ポーランド・チェコなど)が濃い一方、フィンランドやノルウェーは薄いです。
実際に人口が密集するのは大都市が集まる中央~西部で、北欧や山岳地域はまばらです。
この分布が人口密度の実態と重なります。

 

外国生まれの人口の割合=J
Jではイギリス・スペイン・ポルトガル・北欧が濃く、東欧は薄いという対比が見られます。
移民を多く受け入れている西欧・北欧諸国の比率が高く、移民が少ない東欧で低い点が現実と合致します。

 

第1次産業就業者割合=L
Lはルーマニア・ブルガリア・ウクライナ・バルト三国など東ヨーロッパとバルカン半島が濃い一方、西欧は薄いです。
農業など第1次産業に依存する割合は、経済構造が伝統的な東欧・南東欧で高く、産業が高度化した西欧で低いという実情を反映しています。

 

選択肢1. 人口密度:J  外国生まれの人口の割合:K  第1次産業就業者割合:L

不適切な選択肢です。

選択肢2. 人口密度:J  外国生まれの人口の割合:L  第1次産業就業者割合:K

不適切な選択肢です。

選択肢3. 人口密度:K  外国生まれの人口の割合:J  第1次産業就業者割合:L

適切な選択肢です。

選択肢4. 人口密度:K  外国生まれの人口の割合:L  第1次産業就業者割合:J

不適切な選択肢です。

選択肢5. 人口密度:L  外国生まれの人口の割合:J  第1次産業就業者割合:K

不適切な選択肢です。

選択肢6. 人口密度:L  外国生まれの人口の割合:K  第1次産業就業者割合:J

不適切な選択肢です。

まとめ

ヨーロッパでは、人口密度は中央~西部で高く、北部・山岳で低い移民は西欧・北欧で多く、東欧で少ない農業就業比率は東南部で高く、西欧で低いという三つの対照的な空間パターンが見られます。

今回の図でもその相違がはっきり示されており、各項目の特徴を押さえると正しい組合せにたどり着けます。

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